時にはリアルな猫、そしてアニメとなりさらに時代が進むとCGでも登場しています。日本国内でも同様で、猫は映画と深い繋がりを持つ動物として存在し続けています。今回は猫の魅力が詰まった映画をご紹介します。
目次
ボブという名の猫 幸せのハイタッチ【2017年】
あらすじ
家も夢も失いかけた青年ジェームズ(ルーク・トレッダウェイ)は、ある日1匹の猫と出会います。ボブと名付けられたその猫は、ジェームズと行動を共にすることになりました。
ある時は自転車のカゴの中に、ある時は肩の上に、どこへ行くにも一緒です。そんな2人の姿は次第に多くの人を振り向かせますが、ジェームズには薬物依存という抜けきれない現実が存在しました。
見どころ
猫と出会い人生が一転した青年ジェームズの実話を描いた作品です。イギリスではスターとして存在している猫のボブ。原作となる書籍は全世界1000万部というセールスを記録し社会現象にもなりました。
そんな大スターのボブは本作にも出演していて、スクリーンに映る猫はほとんどがボブなのです。タイトルの副題にもなっている「ハイタッチ」はボブの特技で、主人公が手をかざせば華麗なハイタッチを繰り出します。
ねこあつめの家【2017年】
AMGエンタテインメント MOVIEチャンネル YouTubeチャンネルより
あらすじ
スランプに陥った小説家・佐久本(伊藤淳史)は導かれるようにして、とある田舎の家へと引っ越します。そこなら執筆も進むだろう、そう思っていた彼の思惑通りにはいきませんでした。そんな時、庭にどこからか猫が迷い込みます。猫の不思議な魅力に取りつかれた彼は、猫のために庭作りを始めるのでした。
見どころ
累計2000万ダウンロードという驚異的な数字を叩き出した人気スマホアプリ「ねこあつめ」の実写映画化。タイトルの通り猫を集めるだけのゲームが、テーマはそのままに感動作品として生まれ変わります。
アプリでも見たような道具を次々駆使して猫を集めるその様はまさに実写版ねこあつめ。多種多様な猫が登場して気ままな猫ライフを送ります。登場する猫はノラではなく業界きってのスター猫ばかりです。猫らしい自然な姿をさらけ出していて、まさに猫の天国と言った場所が完成しています。
長ぐつをはいたネコ【2012年】
あらすじ
ふわふわの身体とつぶらな瞳、そして誰にも負けない剣の腕前を持つ長靴をはいた猫のプス(アントニオ・バンデラス)。行きつけの酒場でミルクを飲んでいると魔法の豆の噂を耳にするのでした。それを持つのは2人の悪党で、プスは彼らから魔法の豆を盗み出すことを計画します。
見どころ
『シュレック』シリーズのスピンオフとして3DCG映画化。既に『シュレック2(2004年)』でその姿を披露しているプスですが、本作でも猫としての姿を存分に発揮しています。ダンディで強さを見せながらも猫としての習性が笑いを誘う作品です。
可愛らしいルックスですがアメリカ版の声優にはアントニオ・バンデラス、日本語版には竹中直人とイメージのギャップでも驚かせてくれます。
ネコのミヌース【2004年】
あらすじ
ニュースになる記事を書かないとクビにすると宣告された記者のティベ(テオ・マーセン)。なかなか上手くいかない仕事に悩んでいると、不思議な少女ミヌース(カリス・ファン・ハウテン)に遭遇します。
人間らしからぬ動きを見せる少女は猫が変身した姿でした。ティベの家に住むことになったミヌースは、猫仲間から得た情報をティベに渡して彼女の仕事をアシストします。
見どころ
オランダの童話を実写化した作品。オランダ映画祭で最優秀作品賞と最優秀女優賞を受賞するなど世界的な評価を獲得しています。猫が人間の姿となり活躍するという一風変わった猫映画ですが、多くの猫が登場していて猫たちとミヌースの友情やスキンシップの様子が描かれています。
メン・イン・キャット【2016年】
あらすじ
傲慢で仕事に生きるトム(ケヴィン・スペイシー)は、娘の誕生日プレゼントに猫を購入します。しかし帰りに思わぬ不幸が彼を襲い、猫共々ビルから落下。気付いた時にはトムと猫の身体が入れ替わり、トムは猫となってしまいます。そのままペットとして家へと連れて行かれますが、同時にトムのいない会社では不穏な動きが起きていました。
見どころ
アカデミー賞俳優のケヴィン・スペイシーが猫になるという思わぬギャップが見どころの本作。フワフワな毛並みと綺麗なブルーの瞳が特徴的なとても美しい猫で、主演を務めたケヴィン・スペイシーとは真逆の存在感を発揮しています。猫の姿となった人間のドタバタを描いたコメディ作品です。
世界から猫が消えたなら【2016年】
あらすじ
身体の調子が悪い、そう思っていた僕(佐藤健)が病院へ行くと脳腫瘍が発覚します。
その日から彼の目の前に、自分とそっくりな姿をした悪魔が現れるようになりました。そして悪魔は僕に取引を持ち掛けます。それは1日の寿命と引き換えに世界から「何か」を1つ消すということでした。
見どころ
病気に侵された青年の現実と妄想が交差する不思議な世界を描いた感動作品です。本作で登場する猫の名はキャベツ。本作の主人公は佐藤健演じる僕ですが、このキャベツが全編を通して重要な役割を果たしています。ただ可愛いだけの存在ではなく、猫という存在が人に与える影響を描き出していて、もう1人の主人公的な立ち位置です。
ガーフィールド【2004年】
あらすじ
少しお腹がたるみ気味の猫ガーフィールド(ビル・マーレイ)は、主人であるジョン(ブレッキン・メイヤー)とのんきな生活を送っていました。
しかしジョンが我が家に犬を連れて来て、平和だった生活に危機が迫ります。オーディと名付けられたその犬をガーフィールドは追い出そうと躍起になりますが、オーディが姿を消してしまうことから今度は探し出すことに。
見どころ
アメリカでは国民的人気を獲得している猫ガーフィールドが3DCGとなって実写映画化されました。原作となる漫画の特徴をしっかりと捉えたガーフィールドの表情と、当時の最先端技術によるフワフワな毛並みが愛らしさと憎らしさを覚えます。
アメリカではいくつも映像化されていて、その都度コミカルな動きで観客を魅了しているのです。子どもと一緒に見ても楽しめるでしょう。
先生と迷い猫【2015年】
あらすじ
妻を亡くし1人で暮らす変わり者の元校長・森衣恭一(イッセー尾形)は、毎日姿を現す1匹の野良猫に大人げなく声を荒げます。その猫はミイという名で、かつて妻が可愛がっていた猫。
しかし、怒鳴った日から姿を見せなくなってしまったミイのことが気になってしまいます。ミイを見ると妻を思い出す、妻へ想いを寄せる森衣の猫探しが始まります。
見どころ
へんくつなおじさんが猫探しをするという物語。ミイは街でも人気の猫で、森衣が駆け回っていると普段は疎遠になっていた街の人たちとも接していくようになります。猫を通して友情やそれ以上のものを育むという心温まる内容です。
三毛猫ミイを愛する人々、そして一生懸命扉を叩くミイの姿、ミイのための小さな扉など随所に猫ファンを魅了する要素が詰め込まれています。
劇場版 岩合光昭の世界ネコ歩き コトラ家族と世界のいいコたち【2017年】
unitedcinemasgroup YouTubeチャンネルより
あらすじ
日本で高い人気を集める動物写真家・岩合光昭が青森県の津軽で生きる猫の家族を撮影したドキュメンタリー作品。無邪気に動く子猫から、子どもたちを見守りながら強く生きる親猫までを映しています。同時に世界の猫から岩合光昭おすすめの猫も紹介し、日本だけでなく世界中の猫が集結します。
見どころ
NHK BSプレミアムで放送され人気を集めている「岩合光昭の世界ネコ歩き」から待望の劇場版が誕生しました。既に番組を見ている方には馴染み深い「コトラ家族」を中心に送る内容で、岩合光昭による独特の撮影方法でリアルな猫の姿をスクリーンいっぱいに映し出しています。
津軽の猫家族を中心にイスタンブール、リオデジャネイロ、ハワイ、モロッコ、シチリア、ギリシャからも愛嬌たっぷりの猫が登場して、世界の猫を心行くまで堪能できるはずです。
猫が教えてくれたこと【2017年】
あらすじ
遥か昔、貨物船に乗ってやってきたと言われているトルコ・イスタンブールの猫。今では猫の街として街中の人たちから愛される存在となりました。本作はそんなイスタンブールで愛される7匹の猫に焦点を当て、猫を愛する人から街にとっての猫という存在までを映したドキュメンタリー作品。
見どころ
レストランで餌をもらう猫、犬にも負けない強気な猫、子猫を育てるたくましい猫と様々な猫が暮らす街イスタンブール。この街では猫は非常に大きな存在であり、本作の監督ジェイダ・トルンもまたイスタンブール出身の猫を愛する人物です。
そんな監督が猫目線で撮影した映像が大きな評価を獲得し、アメリカで公開すると瞬く間に世界へと広がっていきました。猫の魅力だけでなく、イスタンブールという街の情景、異国文化と猫、そして人々との暖かみ溢れる交流を感じることができるでしょう。
最後に
今や日本だけでも「ネコノミクス」という言葉ができるほどのブームを作り出している猫。ただのペットではなく家族の一員として愛される存在となりましたが、時代の変化と共に映画での猫の存在も変わってきました。
アニメのキャラや主人公に寄り添うような存在から、今ではドキュメンタリーとしてリアルで自然な姿を映しだすことも多くなりました。今回紹介した作品も可愛いだけではない猫の魅力が詰まっていますので、ぜひご覧ください。
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