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『007』でジェームズ・ボンドを心底困らせた強烈な悪役10傑

6代目ボンドのダニエル・クレイグ続投宣言から間もなく、25作目となる最新作『Bond 25(仮題)』の公開日が2019年11月8日公式発表された、ご存じ『007』シリーズ。

『007』映画公式Instagramアカウント(@007)より

本シリーズの楽しみといえば、全編に渡るド派手なアクション、美しいボンド・ガール、斬新なスパイ小道具、ボンド・カーなど枚挙に暇がありませんが、中でも作品の質を大きく左右するのが、悪役。その凶悪な目論み、あの手この手でボンドを困らせる姑息な手段、そして何よりも主役ボンドを喰ってしまうような強烈なキャラクター。間違いなく、ボンド・ムービーの肝心要な要素といえます。

ここでは、そんな歴代の悪役たちの中でも、際立って“ボンドを心底困らせた”名悪役たちをご紹介したいと思います!

ドクター・ノオ/007 ドクター・ノオ【1963年】

ドクター・ノオ
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あらすじ

米ソ冷戦時代。アメリカが開発を進める月面ロケットの発射を妨害する不正電波の存在が発覚。捜査を進めていた英国秘密情報部「MI6」のメンバーが、ジャマイカで忽然と姿を消します。極秘指令を受け、急遽ジャマイカの地へ飛んだ敏腕スパイのジェームズ・ボンド(ショーン・コネリー)は、そこで恐ろしい陰謀を企む謎の男ドクター・ノオ(ジョセフ・ワイズマン)の存在を知ります。

ドクター・ノオとは?

謎の秘密組織「スペクター」の幹部メンバー。記念すべきシリーズ第1作において、その後の悪役イメージを決定付けた立役者です。一見紳士然とした佇まいですが、目的達成の為には手段を選ばない残虐性が光ります。演じるのはジョセフ・ワイズマンです。



レッド・グラント/007 ロシアより愛をこめて【1964年】

ロシアより愛をこめて
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あらすじ

謎の秘密組織「スペクター」は、幹部のドクター・ノオを抹殺したボンド(ショーン・コネリー)への復讐を誓います。ソビエト情報局の開発した暗号解読機をエサにボンドをおびき出し、恥辱の泥を塗りつつ彼を殺害し、米ソ関係をも崩壊させたのち、最終的には暗号解読機までも手中に収めんと動き出すスペクターと、その刺客。ボンドに絶体絶命の危機が迫ります。

レッド・グラントとは?

ボンドに無残な死を遂げさせるべく、スペクターが放った冷酷無慈悲な殺人者です。観客をあっと言わせる登場シーンから、絶対に諦めることなく刻一刻とボンドを追い詰めるクライマックスまで、ボンドに負けないクールな佇まいとアクションで魅了します。演じるのは『ジョーズ(1975年)』で知られるロバート・ショウ。

オッドジョブ/007 ゴールドフィンガー【1965年】

ゴールドフィンガー
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あらすじ

「金」以外には目もくれない悪辣な大富豪ゴールドフィンガー(ゲルト・フレーベ)。莫大な金資産を個人所有する彼は、アメリカ政府が所有する大量の金塊全てを放射能汚染させ、西側諸国及び自ら所有する金の価格を暴騰させんと企みます。中国政府とも影で手を組む世紀の大悪党に、ボンド(ショーン・コネリー)が単身で挑みます。

ゴールドフィンガーとは?

その強欲さではシリーズ屈指ともいえる悪役ゴールドフィンガーの、忠実な用心棒。シルクハットとスーツに身を包んだ格闘のエキスパートで、序盤では一瞬でボンドを気絶させます。鋼鉄の刃が仕込まれたシルクハットは切れ味鋭く、クライマックスの対決シーンでは、愛嬌たっぷりな微笑みを絶やすことなくボンドを窮地に追い詰めます。演じるのは元プロレスラーの日系人、ハロルド坂田。

イルマ・ブント/女王陛下の007【1969年】

女王陛下の007
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あらすじ

ある日、テレサ(ダイアナ・リグ)という若く美しく、かつアクティブな女性と恋仲になったボンド(ジョージ・レーゼンビー)。彼女は犯罪組織ボスのドラコ(ガブリエーレ・フェルツェッティ)の令嬢であり、ドラコにも気に入られたボンドは結婚を懇願されます。宿敵スペクターの首領ブロフェルド(テリー・サバラス)を追い続けていたボンドは、そんなドラコからブロフェルドの情報を引き出し、ついにアジトを突き止めること成功します。

イルマ・ブントとは?

ボンドの結婚という、シリーズ唯一のシークエンスを描いた本作。ここで暗躍するのが、ブロフェルドの忠実な部下であり、殺人ウィルス研究所を仕切る女性イルマ・ブント(イルゼ・ステパット)。彼女が仕掛ける驚愕の作戦は、ネタバレにつきここでは伏せます。ある意味、007史上最凶最悪の悪役と言えます。

ミスター・ビッグ/007 死ぬのは奴らだ【1973年】

死ぬのは奴らだ
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あらすじ

ジャマイカにてブードゥーの教祖として君臨し、かつソ連秘密諜報局スメルシュの一員として、社会壊滅を目論む麻薬王ミスター・ビッグ(ヤフェット・コットー)。FBIやCIAの協力のもと、彼の所有する裏金の在り処がアメリカ国内であることを突き止めたボンド(ロジャー・ムーア)でしたが、返り討ちに遭ってしまいます。CIA協力者の無残な死を目の当たりにしたボンドは、復讐に燃えながらジャマイカへと飛びます。

ミスター・ビッグとは?

怪しさと胡散臭さでは、シリーズ随一と言える大悪党。いくつもの顔を持つという意味でも特筆するものがあり、どこか愛嬌すら感じられる極悪人です。彼はクライマックスでのボンドとの対決シーンにて、シリーズ屈指のインパクトを残してくれます。詳しくは本編を観て確かめてください!

フランシスコ・スカラマンガ/007 黄金銃を持つ男【1974年】

黄金銃を持つ男
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あらすじ

ある日英国秘密情報部「MI6」に、007と刻まれた黄金の銃弾が送りつけられます。「黄金銃を持つ男」として恐れられる最強の殺し屋スカラマンガ(クリストファー・リー)を疑ったボンド(ロジャー・ムーア)は調査を開始しますが、それはスカラマンガに囚われた愛人アンドレア(モード・アダムス)による偽装工作であることが判明します。

フランシスコ・スカラマンガとは?

世界征服も不可能ではない太陽光エネルギー変換装置を手中に収めつつ、暗殺者としての矜持は決して失わない世界最高の殺し屋。どんな依頼でも100万ドルで請け負い、殺しの前には必ず女性を抱き、かつ特製の黄金銃には1発の銃弾しか装填しないという、ストイック極まるスタンスでボンドに挑みます!

ジョーズ/007 私を愛したスパイ【1977年】

私を愛したスパイ
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あらすじ

核弾頭を搭載したイギリス潜水艦とソ連潜水艦が、それぞれ同時に消息を絶ちます。調査に乗り出したボンド(ロジャー・ムーア)は、KGBの女スパイであるアニヤ(バーバラ・バック)とタッグを組んで捜査することに。やがて捜査線上には、海運業者のストロンバーグ(クルト・ユルゲンス)が浮上します。

ジョーズとは?

世界征服を企むストロンバーグに雇われた殺し屋。2mを超す巨体と怪力、そして何もかもを粉砕する鋼鉄製の歯を武器に、ボンドを幾度となく窮地に追い込みます。ニヤリと微笑んで鋼鉄の歯を覗かせるインパクトと、ボーっとした佇まいのキャラクターが世界中で人気を博し、次作『007 ムーンレイカー』にも続投しています。演じるのはリチャード・キール。

レナード/007 ワールド・イズ・ノット・イナフ【2000年】

ワールド・イズ・ノット・イナフ
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あらすじ

とある石油王が、英国秘密情報部「MI6」内で爆死するという事件が発生します。捜査を開始したボンド(ピアース・ブロスナン)は、過去にMI6によって脳内に銃弾を撃ち込まれるも命を取り留め、痛みを感じない身体となったテロリスト、レナード(ロバート・カーライル)が真犯人だと突き止めますが、その背後には驚愕の陰謀が隠されていました。

レナードとは?

いつかは死ぬ身でありながら、脳内の銃弾が作用して一切の痛感が麻痺した最強の無政府主義テロリスト。厭世心、復讐心、そして愛の為にテロ活動を仕掛けるレナードの強みは精神力。どこか哀しみをもたたえた魅力の持ち主です。

ル・シッフル/007 カジノ・ロワイヤル【2006年】

カジノ・ロワイヤル
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あらすじ

殺しの許可証「00(ダブルオー)」の称号を得た、若き日のボンド(ダニエル・クレイグ)。彼が得た最初の任務は、ある犯罪組織の資金源を突き止めてこれを断つというものでした。早急に各国を渡り歩いて捜査に乗り出したボンドは、世界中のテロリストに資金援助しているル・シッフル(マッツ・ミケルセン)という男の存在を突き止めます。

ル・シッフルとは?

巨大犯罪組織の会計責任者であり、数学の天才かつポーカーの達人という、異色のインテリ極悪人。左目から絶え間なく血の涙が流れるというビジュアルと共に、拷問のプロでもある彼は、ボンドを捕えて無慈悲な方法で痛めつけます。その方法が空前絶後!詳しくは本編でどうぞ!

エルンスト・スタヴロ・ブロフェルド/007 スペクター【2015年】

スペクター
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あらすじ

ある任務での過剰な捜査手段を咎められ、職務停止を命じられたボンド(ダニエル・クレイグ)。折しも英国政府内でスパイ不要論が活発となり、秘密情報部「MI6」自体が存続の危機に陥ります。ボンドは仲間の協力を得て密かに活動を継続。謎の組織「スペクター」の存在、そしてその首領ブロフェルド(クリストフ・ヴァルツ)の正体を突き止めます。

エルンスト・スタヴロ・ブロフェルドとは?

シリーズ全作中、実に8作品に登場する名悪役。常に紳士然としており、膝の上のペルシャ猫を撫でながら冷酷な指令を下す姿は、007の悪役として脳裏に浮かぶ率No.1の存在感。本作では、初めて明かされる驚愕の過去や、スペクター設立までの経緯など事細かに描かれており、長年の謎がここで解明されます!

最後に

間違いなく、『007』シリーズの大きな楽しみのひとつである悪役キャラクター。彼らが強ければ強いほど、作品の持つカタルシスも際立ちます。ユニークなキャラから極悪キャラまで幅広い彼らの魅力を、ぜひ改めてチェックしてみてくださいね!