アメリカには数多くのトークショーが存在し、スターたちはトークの他にも一緒にコントをしたりゲームに参加したりと、映画の中では見ることのできない一面を見せてくれるのも魅力です。
『レイト×2ショー with ジェームズ・コーデン』、『エレンの部屋』、『ザ・トゥナイト・ショー・スターリング・ジミー・ファロン』は日本の衛星放送でもオンエアされた過去を持ち、現在はYoutubeの公式アカウントから視聴が可能であるため、ご存知の方もいるかと思います。またコント番組である『サタデー・ナイト・ライブ』にハリウッドスターが出演した際には、きわどいコントまで披露してくれています。
これらの番組へスターが出演し、お茶目な姿や意外な特技を披露してくれるのはファンにとっては嬉しいこと!
今回は『レイト×2ショー with ジェームズ・コーデン』にアン・ハサウェイが出演した回にフォーカスを当て、それにちなんだラブコメ映画お勧め6選も紹介しちゃいます。
ジェームス・コーデンって誰?
『レイト×2ショー』は、アメリカで平日の深夜に放送されているトークショー。現在の司会者ジェームス・コーデンはこの番組の4代目の司会です。
James Corden公式Instagramアカウント(@j_corden)より
ジェームズはイギリス出身であり綺麗なアクセントで話すのが特徴。司会者でありながら俳優、歌手、コメディアン、作家、プロデューサーなどの肩書きを持っており、かなりの人気者です。なんと2018年公開の『オーシャンズ8』への出演も決まっています!番組内のコントでは女性を演じることも多く、言われてみればどことなくオネエっぽい雰囲気もありますね。
そんな『レイト×2ショー with ジェームズ・コーデン』の番組内には、人気の企画がいくつもあります。
カープール・カラオケ
ジェームズ・コーデン公式Instagramアカウント(@j_corden)より
ミュージシャンと車内で彼らの歌を生で歌う企画であり、大人気!これまでにブルーノ・マーズやアリアナ・グランデ、アデル、レディーガガ、レッド・ホット・チリ・ペッパーズなどの豪華アーティストが登場しています。
クロスウォーク・ザ・ミュージカル
ミュージカルの名作を街の横断歩道でゲリラ的に再現するもの。こちらも人気の企画であり実写版『美女と野獣』が公開した際には『美女と野獣』に出演している俳優陣も参加。本人がいるにも関わらずクラクションを鳴らされてしまったりしていました。もちろんベル役はエマ・ワトソン…ではなくジェームズです(笑)。
ザ・ボールド・アンド・ザ・リリカル
売れてるミュージシャンの曲の歌詞のフレーズを使用して俳優たちとジェームズが昼メロ風ドラマを演じるというもの。これまでにジャスティン・ビーバーやテイラー・スウィフト、ケイティ・ペリーといったアーティストの歌詞が使用されジュリアン・ムーアやゲイリー・オールドマンなどのベテラン俳優たちが本気で演じています!
他にも単発的なコントが多く、先日放送された『ストレンジャー・シングス』のキャストとともにモータウン・ミュージックを披露したときもかなりの反響がありました。
アン・ハサウェイとミュージカル・コント
The Late Late Show with James Corden公式チャンネルより
アン・ハサウェイが『レイト×2ショー』に出演時は、"ラブコメ映画で使われがちな曲10曲"を9つのセットで1カットで撮るという企画が登場。もちろんジェームズとアンが歌っています!
10曲が使われている約5分のコントですが、ラブコメにありがちな"一目惚れして、恋に落ちて、喧嘩して、仲直りして、めでたしめでたし!"が上手く凝縮されています。しかも思わず「あるある!」と共感してしまうような絶妙な選曲センス!
0:45 just one look/ドリス・トロイ
1:03 hands to myself/セレーナ・ゴメス
1:17 kiss me/シックスペンス・ナン・ザ・リッチャー
1:45 I'm yours/ジェーソン・ムラーズ
2:11 just a friend/ビズ・マーキー
2:23 all by myself/エリック・カルメン
3:15 leaving on a jet plane/ジョン・デンバー
3:32 I would walk 500 miles/ザ・プロクレイマーズ
4:06 let's stay together/アル・グリーン
先述の通り曲のチョイスも素晴らしいのですが、まさに名女優アンの本領発揮。その演技力にも注目してくださいね!トーク番組でこの本気度…ますますアンに惚れてしまいます。
関連ラブコメ映画作品6選
動画にちなんでアン・ハサウェイの出演作1本と、コントで使われた曲が実際に使用されているラブコメ映画2本、そして米映画評価サイト、ロッテン・トマトの「史上最高のロマンティック・コメディ映画トップ45(45 Best Romantic Comedies of All Time)」から、あまり知られていない名作3本をご紹介します!
プリティ・プリンセス【2001年】
・あらすじ
冴えない女子高生ミア(アン・ハサウェイ)は、ある日突然ヨーロッパの小さな国ジェノヴィアのプリンセスだったことを聞かされ、その日を境に生活は一変!急に人気者になり、パパラッチに追いかけ回されるなどパニック状態です。ミアは、プリンセスになるべく教育を受けつつ、3週間後の舞踏会にて王位継承を選択することに…。
・見どころ
ティーン向け小説「プリンセス・ダイアリー」が原作。突然の変化に立ち向かう冴えない高校生ミアの成長を、コメディタッチに描いたシンデレラストーリーとなっています。ミアのおばあちゃんでジェノヴィアの王女を、『メリー・ポピンズ(1964年)』のジュリー・アンドリュースが好演。本作は続編『プリティ・プリンセス2/ロイヤル・ウェディング(2004年)』が作られるほどのヒット作となりました。
ブリジット・ジョーンズの日記【2001年】
・あらすじ
恋とダイエットに夢中な女性ブリジット・ジョーンズ(レネー・ゼルウィガー)は、世界中どこにでもいるような32歳の独身。弁護士のマークに出会うも上手くいかず、新年を機に日記を書き始めます。「日記をつけ、タバコとお酒を控えめにし、体重を減らして、恋人を見つける」、「ハンサムな上司ダニエルに気をつける」と、気持も新たに誓いますが…。
・見どころ
こちらも同名小説が原作のラブコメ映画。レネー・ゼルウィガーが13kgも体重を増やし、イギリス英語をマスターして臨んだ作品です。その努力もあってか人気を博し、これまでに『ブリジット・ジョーンズの日記 きれそうなわたしの12か月(2004年)』と『ブリジット・ジョーンズの日記 ダメな私の最後のモテ期(2016年)』という続編も作られています。
アン・ハサウェイがコントでジェームズに浮気をされた後に歌う『オール・バイ・マイセルフ』は、『ブリジット・ジョーンズの日記』のサントラとして有名で、「これ以上ひとりぼっちでいたくない」と孤独を歌う曲です。
シーズ・オール・ザット【1999年】
・あらすじ
高校で人気ナンバーワン、優等生でスポーツもできる完璧なザック(フレディ・プリンゼ・Jr)は卒業ダンスパーティー直前に彼女に振られてしまいます。そんな彼の親友は、ザックに「学校一冴えない女の子をプロム・クイーンに出来るか?」という賭けを持ちかけます。
・見どころ
ティーンを中心に人気が集まり、製作者の予想を上回るヒットを叩き出した90年代の青春ラブコメ映画。ザックとは真逆の、冴えない根暗なレニーとザックが次第に恋に落ちる模様を描きます。
ザックの親友を演じるのは『ワイルド・スピード』シリーズでおなじみのイケメン俳優ポール・ウォーカー。
この映画で使われた曲はSixpence None the Richerというバンドの「Kiss Me」。コント動画では公園でデートする場面で2人が歌っています。この曲はリリース当初日本の自動車のCMにも使用されていたため、耳馴染みがある方も多いはず。
クルーレス【1995年】
・あらすじ
シェール(アリシア・シルヴァーストーン)は、弁護士を父に持つセレブの美少女。趣彼女は校内のイケてない生徒同士の恋のキューピッド役となり、恋の力で変身させることに快感を覚えていました。そんなシェールは、クラスメイトのエルトンを転校生とくっつけようとして失敗。それをきっかけに自分を見つめ直すことにするのです。
・見どころ
こちらも高校生を描く青春ラブコメ映画。ロッテン・トマトでは81%の高評価!この映画は90年代にヒットしたオルタナティブ・ロックや当時流行りのファッションをフューチャーしているので、おしゃれな若者にとってバイブル的な存在になりました。90年代のスタイルが再熱している今だからこそ見ておきたい1本と言えます。
そして元義理の兄ジョシュを演じるのは若き日のアント・マン…そうポール・ラッドです!
寝取られ男のラブ♂バカンス【2008年】
・あらすじ
女優の恋人サラ(クリスティン・ベル)と幸せに暮らしていた売れない作曲家のピーター(ジェイソン・シーゲル)。サラに突然振られたピーターは傷心旅行でハワイへ行くことに。ところがピーターの宿泊先では、なんとサラが新しい恋人とイチャついていたのです…。
・見どころ
元カノがやっぱり好きなのか、ハワイで出会ったチャーミングな女性と恋に落ちるか、揺れ動くピーターの姿やハワイで旅行をを面白おかしく描きます。ロッテン・トマトでは84%の高評価!Netflixでも視聴が可能です。
大人気テレビシリーズ『ママと恋に落ちるまで(2005年〜2014年)』のジェイソン・シーゲルや、『アナと雪の女王(2014年)』のクリステン・ベル、『テッド(2014年)』のミラ・クニスによるおバカでちょっぴりエッチなラブコメ。
ミラ・クニスがとってもキュートな本作品。ミラのファンには一押しです!
ハイ・フィデリティ【2000年】
・あらすじ
冴えない中年音楽オタクのロブ(ジョン・キューザック)は、同棲中の彼女ローラがいます。しかし彼は現状に満足しすぎて、結婚しないまま宙ぶらりんの生活を続けていました。そしてついにある日、ローラはロブの家から出て行ってしまい…。
・見どころ
こちらも同名小説が原作の大人のラブコメ。ロッテン・トマトでは91%もの高評価をを叩き出す人気映画です。
本作の特徴は、主人公ロブがカメラ目線で話を投げかけてくるところ。つまり映画を見ている私たちに話しかけてくるのです。しかも「過去の記念すべき失恋トップ5」を。それがまたリアルなんです(笑)。
ロブのレコード店の冴えない店員と、常連の変な客とのオタクっぽい音楽トークはなかなかマニアックです。「月曜の朝に聴きたい曲トップ5」など彼らは全てにランクを付けるのです。サントラもジャンルの幅の広さに驚きます。
一風変わったラブコメが観たいと思ってる方におすすめです。
最後に
今回はアメリカ人気トーク番組とラブコメ映画についてご紹介しました。
現在日本で『レイト×2ショー with ジェームズ・コーデン』を全編視聴することはできませんが、企画ごとの動画でも十分面白いので、気になった方はぜひ公式チャンネルで視聴してみてください!
James Corden公式Instagramアカウント(@j_corden)より コント中のジェームズとレディガガ
参考:45 BEST ROMANTIC COMEDIES OF ALL TIME、The Late Late Show with James Corden
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