今回は、現在もなお精力的に俳優活動を続けているケビン・コスナーの出演作から、おすすめの映画を10本紹介したいと思います。
目次
アンタッチャブル【1987年】
あらすじ
舞台は禁酒法が制定された1930年代のシカゴ。財務省から派遣されたエリオット・ネス(ケビン・コスナー)は手柄を立てようと密造酒の摘発を行いますが、警察がギャングに買収されていることから失敗に終わります。しかし抗争の絶えない街の悲劇に触れ、再び奮起したネスは、協力者を得てシカゴの街を牛耳るアル・カポネ(ロバート・デ・ニーロ)に戦いを挑みます。
見どころ
実在した酒類取締局捜査官エリオット・ネスの自伝をもとに製作された、ケビン・コスナーの出世作とも言える映画。この主演がきっかけとなって彼はハリウッドスターの仲間入りを果たしました。まだ初々しさの残るケビン・コスナーの演技が拝める貴重な作品であるとともに、ギャングのボスを演じるロバート・デ・ニーロとの豪華な共演にも注目できます。
フィールド・オブ・ドリームス【1990年】
あらすじ
W・P・キンセラの小説『シューレス・ジョー』が原作の映画。36歳でトウモロコシ農家を営む主人公(ケビン・コスナー)が、伝説の野球選手レイ・キンセラの不思議な声に導かれて、持っていた畑を野球場に作り変えてしまいます。その野球場には夜な夜な、往年の名選手たちがやって来るのでした。
見どころ
日本でも大ヒットした名作です。主人公が野球場を作り、そこに野球選手たちが集まってくるという突拍子もないシナリオでありながら、家族・親子の絆、夢の尊さが決して教示的でなくスッと胸に届きます。何度でも見返したくなる作品です。
ダンス・ウィズ・ウルブズ【1991年】
あらすじ
舞台は1986年のアメリカ。南北戦争を背景に、白人至上主義の中で差別的な扱いを受けるインディアンと交流をする北軍中尉ジョン・ダイバー(ケビン・コスナー)の数奇な運命をたどります。
見どころ
ケビン・コスナー自身がメガホンを取り、監督と主演を兼任した大作。アカデミー賞の最優秀作品賞と最優秀監督賞に輝いています。住民であるインディアンと白人との関係をクリティカルに描いており、ジョンがインディアン娘とはぐくんでいく恋模様から目が離せません。
JFK【1992年】
あらすじ
物語は第35代大統領、ジョン・F・ケネディが暗殺されたところから始まります。ほどなくして犯人と特定された人物が検挙されますが、その人物も護送中に射殺されてしまいます。一報を受けたニューオリンズの地方検事ジム・ギャリソン(ケビン・コスナー)は、混迷を極める暗殺事件の真相を解明するためにアメリカ政府と対立し、独自に捜査を進めていきますが…。
見どころ
ジョン・F・ケネディ暗殺事件の真相をドキュメンタリータッチで描いています。シナリオに張り巡らされた巧妙な仕掛けは謎解きとしても楽しめますし、地方検事が単身で巨大な陰謀に立ち向かうというスケール感もおすすめできるポイント。なにより、法廷に立つケビン・コスナーの最後のスピーチは、あまりの迫力に目を見張ってしまいます。
ボディガード【1993年】
あらすじ
元シークレットサービスのフランク・ファーマー(ケビン・コスナー)は、過去の任務失敗に責任を感じて辞職し、フリーランスのボディガードとして働いていました。そんな彼のもとに、殺害予告を受けたという歌手レイチェル・マロン(ホイットニー・ヒューストン)の護衛依頼が入ります。最初こそいがみ合ってばかりの2人でしたが、不可解な事件を解決しようと奮闘する中で次第に恋に落ちていくのです。
見どころ
映画を見たことがない方でも、主題歌となったホイットニー・ヒューストンの楽曲『I will always love you』は知っていることでしょう。元ボディガードと売れっ子歌手の危険な恋模様、そしてケビン・コスナー演じるフランクの不器用ながら誠実な姿に注目です。ケビンが劇中で乗った車、シボレー・エルカミーノの角目4灯モデルは爆発的人気となりました。
パーフェクト・ワールド【1994年】
あらすじ
1963年のテキサス州が舞台。刑務所から脱獄したブッチ・ヘインズ(ケビン・コスナー)は、8歳の少年フィリップ(T・J・ローサー)を人質にして逃亡を続け、ブッチの少年時代に父からもらった絵葉書にある理想郷「パーフェクト・ワールド」を目指し旅をしていきます。一方、警察署長ガーネット(クリント・イーストウッド)は逃走したブッチらを再び捕らえるために追跡します。
見どころ
旅を続ける2人の気持ちの変化が見どころ。脱獄囚と人質の少年という歪な関係にもかかわらず、それぞれの境遇を重ね合わせていく旅路の中で2人の間には温かな友情が芽生えていきます。また、逃亡するブッチたちを追うガーネット役を務めたクリント・イーストウッドは監督も兼任しており、ケビンとの共演は映画史の中でもメモリアルな出来事と言えるでしょう。
8月のメモワール【1995年】
あらすじ
1970年のアメリカが舞台。ベトナム戦争の帰還兵であるスティーブン(ケビン・コスナー)は戦争の影響でPTSD(心的外傷後ストレス障害)を発症してしまいます。病気の治療を続ける中で、スティーブンは家族を守るために必死に働き、様々な困難に立ち向かっていきます。
見どころ
トレーラーハウスに暮らす貧しい一家の家計を支えるために、治療を行いながら奮闘するケビンの父親としての演技には心が揺さぶられます。貧困の他にも、人間関係での悩みを抱える子どもたち。父から与えられた勇気によって小さな戦いに挑む姿が、本物の戦争と重なって描かれる終盤の演出には、喝采を叫びたくなること請け合いです。
守護神【2007年】
あらすじ
任務中の相棒の死をきっかけに、第一線から退いたレスキュー隊員ベン(ケビン・コスナー)。その事件を機に心身ともにトラウマを追ってしまった彼は、レスキュー隊育成の教官となり、スクールで訓練生のジェイク(アシュトン・カッチャー)と出会います。ベンはジェイクとの交流を通じて、心の奥にしまっていた自分自身の過去と向き合っていきます。
見どころ
『フィールド・オブ・ドリームス(1990年)』や『ボディガード(1992年)』などの名作に出演しながらも、本作までは低迷期が続いたと言われるケビン・コスナー。本作では渋い男の演技と、年齢を感じさせない大胆なアクションシーンに注目です。
ネスト【2011年】
あらすじ
妻のイザベルとの離婚をきっかけに、サウスカロライナ州の田舎町へと引っ越してきた小説家ジョン・ジェームズ(ケビン・コスナー)。引っ越した先は自然豊かで閑静な環境に佇む豪邸でした。しかし、あるとき娘のルイーサが不気味な暗さと静けさの中、何かのうめき声を聞くと、その日からジョンとその家族は不可解な現象に見舞われるようになるのです。
見どころ
アイルランドの作家ション・コナリー原作の短編を映画化した作品。様々な災難に襲われる家族の中で映し出される絆や心の痛みが描かれています。不可解な事件に巻き込まれ、徐々に神経を逆なでされるような恐怖を感じるホラー映画です。
クリミナル2つの記憶を持つ男【2017年】
あらすじ
ロンドン駐在のCIAエージェントであるビル(ライアン・レイノルズ)。彼が任務中に死亡したことをきっかけに、アメリカ軍の核ミサイルを遠隔操作できるハッカー、ダッチマン(マイケル・ピット)によって、世界が核ミサイルの脅威にさらされてしまいます。世界の危機を救うため、ビルの記憶を移植された死刑囚ジェリコ・スチュワート(ケビン・コスナー)は、生前のビルの記憶を手掛かりにして犯人を探し出すことになります。
見どころ
記憶を移植された死刑囚が自分とビルの2つの人格が脳内でせめぎ合うさまをケビン・コスナーが見事に演じきりました。62歳となったケビン・コスナーの今を知りたいのであれば必ず観ておきたい作品です。
最後に
名俳優ケビン・コスナーが出演している映画を10本紹介していきました。ここで紹介した映画の中には、ケビン・コスナーの俳優人生のすべてが詰まっているといっても過言ではないでしょう。不朽の名作からマニアックな映画まで数多くの映画で様々な顔を見せてきたケビン・コスナーに今後にも注目です。
スポンサーリンク