今回は、そんな彼が出演する映画のおすすめ作品を10選ご紹介します。
目次
シンドラーのリスト【1994年】
あらすじ
1939年9月。ポーランドの都市クラクフを占領していたナチス党政権下のドイツ軍は、ユダヤ人を蔑視していました。そんな中、ナチス党党員のドイツ人実業家オスカー・シンドラー(リーアム・ニーソン)は琺瑯(ほうろう)容器工場の経営を開始。安価でユダヤ人を雇い、有能会計士のイザック・シュターン(ベン・キングスレー)をパートナーに事業を拡大させていきます。しかし、やがてユダヤ人たちに危機が訪れるのでした。
見どころ
第二次世界大戦中のナチスによるホロコースト(大量虐殺)から1100人以上のユダヤ人を救ったドイツ人実業家オスカー・シンドラーを描いた実話です。スティーヴン・スピルバーグ監督が手がけた本作は、第66回アカデミー賞において12部門にノミネートされ、7部門を受賞しています。当時のフィルムが白黒だったため、一部を除いてモノクロで描かれており、第二次世界大戦中のドイツの空気を感じ取ることができます。
スター・ウォーズ エピソード1/ファントム・メナス【1999年】
あらすじ
銀河系の共和国は、辺境惑星と通商連合の間で、貿易関税率を巡って揉めていました。事態を解決するため通商連合は惑星ナブーを見せしめとして威嚇包囲することに。これを受けて元老院最高議長ヴァローラム(テレンス・スタンプ)は、共和国の守護者であるジェダイ・マスターのクワイ=ガン・ジン(リーアム・ニーソン)と弟子のオビ=ワン・ケノービ(ユアン・マクレガー)の2人を惑星ナブーに派遣します。
見どころ
ジョージ・ルーカス原作の『スターウォーズ』シリーズの第4作目。公開初日の興行収入は当時史上最高となる2800万ドル、さらに公開から5日で1億ドルを突破するという当時最速の記録を叩き出しました。リーアムは2002年に公開された『スター・ウォーズ エピソード2/クローンの攻撃』でも同役を続投しています。
ギャング・オブ・ニューヨーク【2002年】
あらすじ
19世紀初頭のニューヨーク。アイルランド移民たちのギャングチーム「デッド・ラビッツ」のリーダーであるヴァロン神父(リーアム・ニーソン)が、敵対するアメリカ先住民たちのチーム「ネイティブ・アメリカンズ」のボスに殺害され、神父の息子は投獄されます。15年後、息子のアムステルダム(レオナルド・ディカプリオ)が出所するとデッド・ラビッツは既に壊滅し、敵チームに仕切られていました。復讐に燃えるアムステルダムは素性を隠して敵チームに潜入を試みます。
見どころ
ニューヨーク・マンハッタンにあるファイブ・ポインツを舞台に繰り広げられる、ギャング抗争やヒューマンドラマを描いた作品。本作を手がけたマーティン・スコセッシ監督いわく、構想には30年もの時を要したのだそう。本作は第75回アカデミー賞で10部門にノミネートされ、マーティン・スコセッシ監督がゴールデングローブ賞監督賞を受賞しました。
ラブ・アクチュアリー【2004年】
あらすじ
再起を図る元人気ロックスターのビリー・マック(ビル・ナイ)、妻を亡くして以来息子との距離に悩んでいるダニエル(リーアム・ニーソン)、首相官邸スタッフに一目惚れしてしまった首相デイヴィッド(ヒュー・グラント)、親友ピーター(キウェテル・イジョフォー)の妻ジュリエット(キーラ・ナイトレイ)に恋をしてしまったマーク(アンドリュー・リンカーン)。クリスマスを5週間後に控え、ロンドンに暮らす19人の男女が織り成す9つのラブストーリーが描かれます。
見どころ
リチャード・カーティスが初監督を務めた、クリスマスが題材のロマンティック・コメディ映画。リーアムはシングルファザーとして息子を一人で育てるダニエルを演じています。撮影予算が4500万ドルだったのに対し、全世界興行収入は2億4700万ドルを突破する大ヒットとなり、クリスマス映画を代表する名作となりました。
96時間【2009年】
あらすじ
カリフォルニアに住む元CIA工作員ブライアン(リーアム・ニーソン)のもとに、別れた妻との娘キム(マギー・グレイス)が訪れ、友達とパリへ旅行するための許可証へのサインを求めます。逐一連絡を入れることを条件に応じたブライアンですが、パリに到着したキムがブライアンと電話してる最中にキムと友達は拉致されてしまうのでした。キムが残した犯人の特徴と、犯人が電話先で言い放った「グッドラック」という言葉を手掛かりに、ブライアンはパリに向かいます。
見どころ
全世界興行収入2億2683万ドルという大ヒットを叩き出したアクションサスペンス映画。リーアムが元アマチュアボクサーという経歴をとっかかりにアクション俳優として新境地を開拓した作品です。この時なんとリーアムは55歳で、アクションに挑戦するには極めて高齢だと話題となりました。続編に『96時間/リベンジ(2013年)』『96時間/レクイエム(2015年)』が公開されています。
CHLOE/クロエ【2011年】
あらすじ
大学教授の夫デヴィッド(リーアム・ニーソン)と息子のマイケル(マックス・シエリオット)とともに順風満帆な人生を歩んできたキャサリン(ジュリアン・ムーア)は、ある日、夫と教え子との浮気を思わせる画像を発見してしまいます。疑心暗鬼にかられた彼女は偶然レストランで出会った若く美しい娼婦のクロエ(アマンダ・サイフリッド)に、夫を誘惑して夫がどんな対応を取るか確認するよう頼みますが…。
見どころ
アンヌ・フォンテーヌ監督によるフランス映画『恍惚(2004年)』のリメイク作品であり、夫の不倫疑惑が家庭の崩壊へとつながっていく様子を描いたサスペンス映画です。撮影中にリーアムの妻ナターシャ・リチャードソンがスキー事故で脳死状態となってしまい、撮影は一時中断し脚本も変更されましたが、リーアムは事故から1週間後には復帰したそう。悲惨な出来事が背景にあったにも関わらず素晴らしい演技を披露した精神力に感服します。
アンノウン【2011年】
あらすじ
アメリカの植物学者マーティン・ハリス博士(リーアム・ニーソン)は、出先でタクシーごと川に転落してしまうという事故に見舞われます。女性運転手のジーナ(ダイアン・クルーガー)に救出されたものの、4日間昏睡状態となっていたマーティン。しかし妻のもとへ帰ると、彼女はマーティンを知らない人物だと言い張り、見ず知らずの男が自分の名を語っていました。事故前後の記憶が曖昧で、身分を証明できるものも持ち合わせていないマーティン。果たして真実は…?
見どころ
ディディエ・ヴァン・コーヴラールの小説『Out of My Head』を映画化した作品。スティーヴン・コーンウェルとオリヴァー・ブッチャーが脚本を手がけ、ジャウム・コレット=セラが監督を手がけています。リーアムは植物学者というお堅い役どころから始まり、中盤からは『96時間』を彷彿とさせる体を張った演技を見せます。アクションとサスペンス要素を両方楽しめる作品です。
THE GREY 凍える太陽【2012年】
あらすじ
石油掘削現場に勤める射撃のプロ・オットウェイ(リーアム・ニーソン)は、休暇を過ごすべく家族のもとに帰ろうとしていました。しかしアラスカのツンドラ地帯を飛んでいた飛行機は、嵐に巻き込まれて山中に墜落。7人の男が生き残ったものの、そこはマイナス20度の極寒の地でした。生きて帰るべく必死に雪山を突き進んでいく彼らでしたが、厳しい寒さや食糧不足による飢餓に苦しめられ、野生のオオカミにも襲われてしまいます。
見どころ
『特攻野郎Aチーム THE MOVIE(2010年)』と同じく監督にジョー・カーナハン、製作にリドリー・スコットとトニー・スコット、主演リーアム・ニーソンで製作されたスリラー映画。批評家には大変好評で、「Rotten Tomatoes」では176件のレビュー中、78%もの支持を得ました。アメリカで最も有名な批評家と言われるロジャー・イーバートも高く評価しています。絶望的な状況下でなお希望を捨てずに生き延びようとする男たちの雄姿は見逃せません。
フライト・ゲーム【2014年】
あらすじ
航空保安官のビル・マークス(リーアム・ニーソン)は、過去の出来事が原因でお酒に溺れる毎日。いつものように任務で一般客を装ってロンドン行きの便に乗り込んだ彼でしたが、飛行機が大西洋上空に差し掛かったころ、「指定の口座に1億5000万ドル送金しなければ、20分ごとに機内の誰かを殺害する」という脅迫メールを受信。独自に捜査を開始しますが、次々に犠牲者が出てしまいます。さらにその後、指定された口座の名義人はマークスであると発覚するのでした。
見どころ
『アンノウン』を手がけたジャウム・コレット=セラが監督を務めたアクションスリラー映画。『ラン・オールナイト(2015年)』や、2018年に日本公開予定の『ザ・コミューター』でもリーアムとタッグを組んでいる彼は他に大ヒットホラー『エスター(2009年)』なども手がけており、今回も監督お得意のどんでん返しが待ち受けています。遥か上空で巻き起こるハプニングの連続に、終始ハラハラさせられること間違いなしです。
オペレーション・クロマイト【2017年】
あらすじ
1950年、北朝鮮は朝鮮半島の大部分を支配下に収めました。これを受けて連合国軍最高司令官であるダグラス・マッカーサー(リーアム・ニーソン)は、周囲から不可能だと反対されながらも仁川(インチョン)への上陸作戦を計画します。正体がバレたら即処刑という極限下で北朝鮮軍への潜入を果たした諜報部隊のチャン・ハスク大尉(イ・ジョンジェ)は、マッカーサーと連携を取り、連合軍艦隊を仁川上陸へ導くため命懸けの作戦を開始するのでした。
見どころ
連合国軍最高司令官ダグラス・マッカーサーと、命懸けの潜入作戦を決行した兵士たちの実話をもとに製作された戦争アクション。恋愛映画『私の頭の中の消しゴム(2005年)』で高評価を受けたイ・ジェハンが監督を手がけています。リーアムは本作のオファーを受け、破格のギャラでマッカーサー役を快諾したのだそう。他にも『ハウスメイド(2011年)』のトップ俳優イ・ジョンジェ、『ビューティー・インサイド(2016年)』で知られるベテランのイ・ボムスなど、韓国の豪華キャストが集結しています。
最後に
ベテラン俳優ならではのシリアスな役どころから、65歳とは思えない体を張ったアクションまで、多彩な演技を披露するリーアム・ニーソン。近年は激やせしたなど体調を心配する声もあがりましたが、後に役作りだったことが明らかになっています。年齢をものともせずストイックに芝居に臨む彼の活躍から、今後も目が離せません。
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