今回はそういったサプライズが好きな方のために、どんでん返しが凄い洋画おすすめ14選をご紹介します。
目次
SAW【2004年】
あらすじ
ゴードン(ケイリー・エルウィス)が目を覚ますと、密室の中でアダム(リー・ワネル)と名乗る男とともに足首を鎖で繋がれていました。部屋の中央には自殺死体があり、他には「再生せよ」と書かれたテープとレコーダー、一発の銃弾、タバコとノコギリ2本ずつ、着信専用の携帯電話など。テープの内容はジグソウと名乗る犯人からの「6時までに相手を殺さないと自分が死ぬ」というメッセージでした。2人はジグソウが残したヒントを手がかりに脱出を試みますが…。
見どころ
ソリッド・シチュエーション・スリラーというジャンルを確立した『SAW』シリーズ。残虐な描写が多いイメージですが、それだけではありません。本作はスリリングなストーリー展開や、ラストに待ちかまえているどんでん返しに定評があり、観る者の予想を大きく裏切ります。『SAW』名義では2010年に公開された『ソウ ザ・ファイナル 3D』をもって完結していますが、2017年には『ジグソウ:ソウ・レガシー』としてリバイバルされ、世界中のファンが熱狂しました。
ショーシャンクの空に【1995年】
あらすじ
若くして銀行の副頭取を務めていたアンディ(ティム・ロビンス)は、妻とその愛人を射殺したという無実の罪によってショーシャンク刑務所に投獄されてしまいます。最初は孤立していたものの、調達屋のレッド(モーガン・フリーマン)に声を掛けられたことをきっかけに他の受刑者とも話をするように。その後も賢さを生かして様々な問題を解決し、囚人や看守たちから一目置かれるようになったアンディですが、彼は密かにある計画を進めていたのです。
見どころ
公開から20年以上経った今も愛されている不朽の名作。ただの脱獄ものではなくヒューマンドラマにもなっていて、刑務所という閉鎖空間の中でも人間の温かみが感じられる内容となっています。最終的に「伝説の男」としての立ち位置を確立することとなった、驚きの行動が見どころ。諦めないことの大切さに気づかせてくれる作品です。
完全なる報復【2011年】
あらすじ
愛する妻、幼い娘とともに幸せな家庭を築いていたクライド(ジェラルド・バトラー)は、目の前で家族を惨殺されてしまいます。犯人は逮捕されたものの、担当検事の独断で司法取引が行われ、証言を行った犯人の一人が大幅に減刑されてしまいます。月日は流れて10年後、減刑されなかった犯人の死刑が執行されますが、犯人が飲まされた薬物は特殊なものとすり替わっており、全身から出血しながら死亡してしまいます。それはクライドによる復讐劇の始まりでした…。
見どころ
愛する妻子を殺害されてしまった男の復讐劇を描いています。最初はクライドが被害者のように見えますが、司法の穴を突いて復讐を進めていくクライドは見る見るうちに加害者に変貌。主人公がすり替わるような異色の展開にハラハラすること必至です。何が正義で何が悪か、そして司法制度の矛盾点についても深く考えさせられる作品となっています。
セブン【1996年】
あらすじ
定年間近のベテラン刑事サマセット(モーガン・フリーマン)と新米刑事のミルズ(ブラッド・ピッド)。年齢もキャリアも全く異なる2人はある奇妙な事件を担当することとなります。事件の被害者は超肥満体で、さらに現場には犯人が残したと思われる「GLUTTONY(大食)」の文字。それは聖書に記された「七つの大罪」になぞらえた連続殺人の序章にすぎず、2人の刑事は続々と発生する怪事件に追い込まれていくのでした…。
見どころ
連続猟奇殺人事件を扱ったサイコ・サスペンス映画。4週連続で全米興行成績1位を記録した、「映画史上最も後味の悪い結末」で名高い作品です。デヴィッド・フィンチャー監督が「この作品はサスペンスではなくホラー映画だ」と述べているよう、シリアスな映像とノイジーな音響で不穏な雰囲気を醸し出しており、独特の世界観を味わえます。容疑者「ジョン・ドウ」の正体、そして犯人の意図とは?衝撃の結末に、一度見たら忘れられなくなること請け合いです。
ゲーム【1998年】
あらすじ
サンフランシスコの投資銀行を経営しているニコラス(マイケル・ダグラス)は、莫大な富はあるものの、大きな屋敷に独り寂しく暮らしていました。そんなある日、彼の48歳の誕生日に弟のコンラッド(ショーン・ペン)からCRS社が提供する「ゲーム」の招待状を受け取ります。そこには「人生が一変するような素晴らしい体験ができる」という言葉が。早速CRS社に出向き、軽い気持ちでゲームに参加したニコラスですが、周りで次々と不思議なことが起きるようになり…。
みどころ
『セブン』のデヴィッド・フィンチャー監督が手がけたスリラー映画。不自由のない生活を送り、生きる目的を失っていた主人公に訪れる"ゲーム"の恐怖を、鮮烈な映像で描いています。最後まで掴めないゲームの実態に、周りの人たちすべてが怪しく思え、予測不能の展開に目を奪われることでしょう。ラストのどんでん返しが賛否両論を巻き起こした異色の作品です。
アイデンティティー【2003年】
あらすじ
マルコム・リバース(プルイット・テイラー・ヴィンス)は死刑囚でしたが、刑の執行前夜、彼に多重人格障害の疑いがあるとして再審議が行われることになります。一方、女優の雇われ運転手であるエド(ジョン・キューザック)は嵐の中で車を走らせていましたが、途中、寂れたモーテルに寄ることに。そこには計11人の男女が集まり嵐が過ぎ去るのを待っていましたが、彼らは何者かによって次々と殺害されてしまいます。
見どころ
アメリカでは週末興行成績で初登場1位になり、トップ10に5週間ランクインし続けた作品。「嵐のモーテル」と「死刑囚の再審」という2つの物語が同時に進行します。衝撃のラストで幕を閉じますが、後から振り返って観るとあらゆる部分でつじつまが合っており、真相と照らし合わせながら鑑賞することで2度楽しめる作品です。
オーシャンズ11【2002年】
あらすじ
仮釈放中のカリスマ泥棒ダニー・オーシャン(ジョージ・クルーニー)は、刑務所生活の間に大規模な犯罪計画を練っていました。それはラスベガス3大カジノの現金が集まっている巨大金庫から1億6000万ドルもの大金を盗み出すというもの。ダニーは旧友の詐欺師ラスティー(ブラッド・ピット)に話を持ちかけ、各分野のスペシャリストを集めます。こうして最強の犯罪ドリームチーム「オーシャンズ」が結成され、史上最大とも言える現金強奪作戦が始動するのでした。
見どころ
全米興行収入1億8300万ドルを記録した本作。ジョージ・クルーニー、ブラッド・ピット、ジュリア・ロバーツなど、ハリウッドを代表する豪華俳優が多数出演しています。あえて米サスペンス映画お得意の銃撃戦を用いずストーリーを重視しており、非常にテンポ良く見ることができます。途中ヒヤヒヤする場面もありつつ、頭脳と経験を駆使して危機をかいくぐるオーシャンズの強奪劇から目が離せません。続編に『オーシャンズ12(2005年)』『オーシャンズ13(2007年)』があります。
アンノウン【2011年】
あらすじ
アメリカの植物学者、マーティン・ハリス博士(リーアム・ニーソン)は、急な事故でタクシーごと川に転落。女性ドライバーのジーナ(ダイアン・クルーガー)に救出され、4日間の昏睡状態を経て妻のもとへ帰ります。しかし妻には「知らない人」と突き放され、さらに見ず知らずの男が自分の名を語っていました。事故前後の記憶が曖昧なマーティン。果たしてどちらが本物なのか…?
見どころ
『96時間(2008年)』シリーズなどで知られるリーアム・ニーソン主演。先の読めない展開が反響を呼びました。話が進んでいく内に謎が解き明かされていきますが、ラストにもどんでん返しが待ち受けています。当初の邦題は『身元不明』だったそうですが、東日本大震災があったことで『アンノウン』に差し替えになりました。
ワイルドシングス【1999年】
あらすじ
舞台は閑静な港町ブルーベイ。高校の進路指導教諭であるサム(マット・ディロン)は、教え子のケリー(デニス・リチャーズ)からレイプされたと訴えられてしまいます。無実を訴えるサムですが、ケリーの同級生のスージー(ネーブ・キャンベル)もかつて被害にあったことが発覚。しかしスージーは法廷で、自身の被害が嘘であること、そしてケリーの被害も嘘であることを暴露しました。無実が確定し、示談金850万ドルを勝ち取ったサムですが…。
見どころ
何度も真実が入れ替わることで人気のサスペンス映画。人気高校教師サムによる女子高生レイプ事件、そして示談金850万ドルの行方を軸に、男女の駆け引きが繰り広げられます。興行的成功を収めたためにシリーズ化され、2004年から2010年にかけて続編が3本作られました。何度予想を裏切られるか、ぜひ試してみて下さい。
シャッターアイランド【2010年】
あらすじ
舞台は1954年。連坊保安官であるテディ(レオナルド・ディカプリオ)とチャック(マーク・ラファロ)ら一同は、精神を病んだ犯罪者だけが収容されている孤島「シャッターアイランド」を訪れます。レイチェル・ソランドという女性が、島で謎のメッセージを残して行方不明になっていたからです。収容されている精神異常犯罪者たちの取り調べを進めていくと、病院でマインドコントロールが行われていたことが発覚するのでした。
見どころ
日本国内でも「衝撃のラスト」といった触れ込みで宣伝され、上映前には「この映画のラストはまだ観ていない人には決して話さないでください」「登場人物の目線や仕草にも注目しましょう」といった趣旨のテロップが入りました。映画の謎解きに集中すべく、「二度見キャンペーン」や、原版に忠実な「超吹き替え版」などの上映が行われたほど。まだご覧になっていない方はぜひ推理しながら観てみてはいかがでしょう?
エスター【2009年】
あらすじ
3人目の子供を流産したケイト(ヴェラ・ファーミガ)と夫のジョン(ピーター・サースガード)。2人はその悲しみを癒すべく、孤児院からエスター(イザベル・ファーマン)という9歳の少女を養女として迎えました。エスターは少し変わっていますが、年齢の割にしっかりしていて落ち着いている女の子。次第に難聴を患う義妹のマックス(アリアーナ・エンジニア)とも仲良くなりますが、徐々にエスターを中心として奇妙な事件が頻発していきます。
見どころ
ホラー映画とされていますが、サスペンスの要素もある本作。製作国のアメリカ、日本ともに、「この娘、どこかが変だ」といった印象的なキャッチフレーズと、不気味な少女のパッケージで話題を呼びました。9歳のエスターの奇妙な行動は大人をも脅かす不気味さで、観る者をゾッとさせます。果たしてエスターの正体とは…?ラストに明かされる驚愕の事実に注目です。
アザーズ【2002年】
あらすじ
グレース(ニコール・キッドマン)と色素性乾皮症を患う娘アン、息子ニコラス3人の家族。彼らはアンにとって害となる日光を避けるために厚いカーテンを閉めたまま、広大な屋敷でランプを灯して生活していました。ある日グレース一家のもとに3人の使用人が現れ、それを機に誰もいないはずの階上からの物音や、見知らぬ子供の泣き声など、不可解な現象が次々と起こります。侵入者の存在を疑うグレースでしたが…?
見どころ
製作費1700万ドルに対しアメリカ本土だけで9600万ドルのヒットを記録した本作。トム・クルーズが製作総指揮を務めています。アメリカのホラー作品にありがちな血や遺体などの描写もなく、邦画のホラーのような独特の不気味さがあります。屋敷で次々に起こる怪奇現象の正体を含め、ラストにはすべての謎が解き明かされ、同時に切ない気持ちになる作品です。
エグザム【2010年】
あらすじ
「採用者には生涯年収1億円」という条件で、某企業の最終就職試験に残った8人の男女。配られた用紙は真っ白で、試験会場は窓もなく、拳銃を持った警備員が出入り口に立っているのみ。「試験監督及び警備員と会話を交わしてはならない。試験用紙を破損してはならない。試験会場から退出してはならない」という3つのルールの下、果たして制限時間80分以内に課題をクリアすることができるのでしょうか…?
見どころ
質問と正解を探すべく、謎に満ちた空間の中で8人のスペシャリストが繰り広げるサバイバルはスリル満点。互いに協力し合いながらも、勝ち抜けるために騙し合い傷つけ合う極限状態は、呼吸も忘れて観入ってしまうほどです。監督・脚本・製作のスチュアート・ヘイゼルダインは第63回イギリスアカデミー賞において本作で最優秀新人賞にノミネートされています。
フライトプラン【2006年】
あらすじ
ベルリン滞在中に突然の事故で夫を亡くしたカイル(ジョディ・フォスター)は、6歳の娘ジュリア(マーリーン・ローストン)と棺に入った亡き夫とともに、飛行機でニューヨークへと向かっていました。離陸して数時間後、仮眠から目覚めたカイルはジュリアの姿がないことに気づきます。しかし誰もジュリアを目撃しておらず、搭乗記録にもジュリアの名前は存在しないと告げられてしまいます。次第に精神を病んだ危険人物だと判断され、取り押さえられてしまうカイルでしたが…。
見どころ
ジュリアを目撃した者もおらず、搭乗記録にも彼女の名前が記載されていないといった絶望的な状況下で、ジュリアの存在を一心に信じて探し回る姿から、母親の深い愛情を感じ取れます。乗務員や乗客からも正気じゃないと言われ、まさに多勢に無勢。果たしてカイルは精神に異常をきたしてしまったのか、それとも陰謀が働いているのか、予想しながらご覧ください。
最後に
ありきたりな展開や先が読めてしまう映画にはもう飽きた!という方におすすめの作品をご紹介しました。たまには予測困難な結末を推理しながら、映画を楽しんでみてはいかがですか?
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