今回は、そんなサミュエル・L・ジャクソンの幅の広い演技を堪能できる、おすすめの10作品を紹介します。
目次
パルプ・フィクション【1994年】
あらすじ
ギャングのヴィンセント(ジョン・トラボルタ)とジュールス(サミュエル・L・ジャクソン)はある夜、裏切り者の始末やボスの妻の世話といった仕事をすることになります。簡単なはずの仕事でしたが、不運なトラブルが重なったことで、2人は思わぬ事態に巻き込まれていくのでした。
見どころ
長らく脇役として活動を続けていたサミュエル・L・ジャクソンが、主演として大きな注目を集めるきっかけとなった作品です。低予算ながら、カルト的な人気を誇るアクション映画として知られています。B級映画を思わせるどこかレトロな映像感と、過激でシュールな笑いが散りばめられた、緻密なストーリー構成が魅力の名作です。
スター・ウォーズ エピソード1/ファントム・メナス【1999年】
あらすじ
銀河系の多くの惑星が所属する共和国では、通商連合と呼ばれる組織が、武力を用いて暴虐の限りを尽くしていました。共和国をまとめる元老院は、事態を収拾しきれず、不思議な力で銀河の秩序を守る「ジェダイ」たちに協力を求めます。オビ=ワン・ケノービ(ユアン・マクレガー)らジェダイは事態解決のため奔走し、その過程で銀河の未来に大きな影響を及ぼす存在、アナキン・スカイウォーカー(ジェイク・ロイド)を見つけるのでした。
見どころ
時系列で『スター・ウォーズ』シリーズの最初を飾る記念すべき作品です。あまり注目されていませんが、実はサミュエル・L・ジャクソンもジェダイの1人、メイス・ウィンドウ役で出演しています。寡黙で実直なジェダイの重要人物という、威厳のある役柄を、圧倒的な存在感で演じています。
S.W.A.T.【2003年】
あらすじ
任務中のミスや仲間との確執から、警察特殊部隊SWATを辞めたストリート(コリン・ファレル)。彼はハレルソン巡査部長(サミュエル・L・ジャクソン)の要請を請け、新たなメンバーを集めて新生SWAT部隊を結成します。新チームは着実に任務をこなしていきますが、ある日「麻薬王の護送」という特別危険な任務に臨むことになり…。
見どころ
コリン・ファレルやジェレミー・レナー、ミシェル・ロドリゲスなど、後にハリウッドスターとなる俳優が多く出演したポリスアクション映画です。サミュエル・L・ジャクソンはそんな彼らをまとめる隊長を演じ、ユーモアに溢れ頼りになる「面倒見のいいおやっさん」キャラを見せてくれます。
4デイズ【2011年】
あらすじ
アメリカの都市部に爆弾を仕掛けたというテロリストのヤンガー(マイケル・シーン)が、FBIに逮捕されます。しかし彼は爆弾の隠し場所についてなかなか口を割りません。そこで止むを得ず派遣されてきた、「H」と名乗る謎の尋問官(サミュエル・L・ジャクソン)。爆発のタイムリミットが迫る中、Hはヤンガーに対して想像を絶する残酷な尋問を行うのでした。
見どころ
「尋問」をテーマとした、一風変わったサスペンス。サミュエル・L・ジャクソンは主人公の尋問官Hを演じ、もはや「拷問」と呼ぶ方がふさわしいような、壮絶な問答を繰り広げます。大勢の命を救うために犯罪者を痛めつけることは許されるのか、社会的な疑問を投げかけられる作品です。
アベンジャーズ【2012年】
あらすじ
神のひとりであるロキ(トム・ヒドルストン)と宇宙人チタウリが手を組み、地球への侵略を始めます。彼らに対抗するため、国際機関S.H.I.E.L.D.長官のニック・フューリー(サミュエル・L・ジャクソン)は、かねてから計画されていたヒーローたちによるチーム「アベンジャーズ」を結成させます。しかし個性の強すぎるメンバーたちはなかなか結束ができず…。
見どころ
マーベル作品のヒーローたちがコラボする「マーベル・シネマティック・ユニバース」の象徴的な作品です。サミュエル・L・ジャクソンは、スーパーパワーを発揮することこそないものの、強烈なヒーローたちをまとめようと尽力する正義感の強いフューリー長官を演じました。
ジャンゴ 繋がれざる者【2013年】
あらすじ
ドイツ人賞金稼ぎのシュルツ(クリストフ・ヴァルツ)は、彼が追う賞金首の顔を知っているという黒人奴隷のジャンゴ(ジェイミー・フォックス)を奴隷商人から解放し、協力を求めます。ジャンゴはシュルツに協力しながら、生き別れになった妻が奴隷として所有されている、カルヴィン(レオナルド・ディカプリオ)の館を目指すのでした。
見どころ
レオナルド・ディカプリオが残虐な悪役を演じたことで話題になった、バイオレンス西部劇。サミュエル・L・ジャクソンは、悪役カルヴィンの農園で奴隷をまとめる奴隷頭を演じました。一見すると彼だと分からない、見事なヨボヨボの老人ぶりが印象的です。
キングスマン【2015年】
あらすじ
イギリスに住む青年エグジー(タロン・エガートン)は、高級テーラーに扮した秘密組織「キングスマン」のメンバー、ハリー(コリン・ファース)からスカウトされます。その一方で、実業家ヴァレンタイン(サミュエル・L・ジャクソン)が大規模なテロを企んでいることが分かり、ハリーはヴァレンタインの陰謀を止めるために動き出します。
見どころ
ブラックユーモア溢れる過激な作風で空前のヒットを記録した、スパイアクション大作です。サミュエル・L・ジャクソンはこの作品で「マクドナルドとカジュアルファッションが大好きな大富豪」という、癖の強いキャラクターを演じました。クレイジーだけどどこか憎めない悪役で、主人公顔負けの存在感を放っています。
ビッグゲーム 大統領と少年ハンター【2015年】
あらすじ
アメリカ合衆国のムーア大統領(サミュエル・L・ジャクソン)の乗るエアフォース・ワンが、テロリストの攻撃でフィンランドの山岳地帯に墜落します。脱出ポッドによって生き延びた大統領は、地上でもテロリストに追われますが、山で偶然出会った猟師の少年オスカリ(オンニ・トンミラ)に救われ、2人でテロリストに立ち向かうことになるのでした。
見どころ
壮大な風景が印象的な北欧の山岳地帯を舞台に、大統領と少年が奇妙な冒険を繰り広げるアクション映画です。サミュエル・L・ジャクソンは初となる大統領役を演じました。欠点が多くも、良きリーダーであろうと尽力する人間臭い大統領のキャラクターは非常に魅力的です。
キングコング:髑髏島の巨神【2017年】
あらすじ
ベトナム戦争終結直後のアメリカ。未知の地域や生物を調査する機関モナークは、「髑髏島」と呼ばれる未開拓の島を調査することになります。モナークの研究者や護衛のアメリカ軍部隊などで構成される調査隊は、髑髏島にたどり着きますが、そこには島を守るキングコングを始めとした恐ろしい怪物たちが多数生息していました。
見どころ
これまで何度か映像化されてきた『キングコング』の中でも、全く新しい作風で話題を集めたアクション大作です。音楽やアメリカ軍兵士たちの会話など、全体的に「ベトナム戦争映画」のテイストが散りばめられています。サミュエル・L・ジャクソンは兵士たちを率いるバッカード大佐を演じました。キングコングを執拗に狙うどこか狂気じみたキャラクターが印象的です。
ヒットマンズ・ボディガード【2017年】
あらすじ
一流ボディーガードのマイケル(ライアン・レイノルズ)は、元恋人でインターポール捜査官でもあるアメリア(エロディ・ユン)の依頼を受けて、ある重要な犯罪者の護送を務めることになります。しかしその犯罪者はかつてマイケルが命をかけて戦った殺し屋、キンケイド(サミュエル・L・ジャクソン)でした。独裁者の犯罪の証拠を握るキンケイドを守るため、彼の命を狙う刺客たちに、マイケルは不本意ながら立ち向かっていきます。
見どころ
日本ではNetflix限定公開となっている本作。サミュエル・L・ジャクソンは凄腕の殺し屋キンケイドを演じ、ライアン・レイノルズ演じるマイケルといがみ合いながらも共闘していきます。コミカルなやり取りと派手なアクションが魅力のバディ・ムービーです。
最後に
以上、サミュエル・L・ジャクソンの演技を堪能できる10作品を紹介しました。正義の組織の指揮官から、平和を揺るがすテロリスト、さらには大統領や殺し屋まで、本当に様々なキャラクターを演じています。作品によって変幻自在に姿を変えるサミュエル・L・ジャクソンの巧みな演技に、これからも期待です。
スポンサーリンク