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『エイリアン』シリーズをおさらい!あらすじと各エイリアン紹介

これまでに全6作が製作されている『エイリアン』シリーズ。作品ごとに様々な表情を見せる世界観や印象的なエイリアンの造形など、「SFホラー」というジャンル全体に大きな影響を与えた金字塔的な作品です。そんな『エイリアン』シリーズのストーリーや見どころ、登場キャラクターを振り返ってみましょう。

エイリアン【1979年】

エイリアン
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あらすじ

人類が宇宙に進出した22世紀。7人のクルーを乗せた宇宙船ノストロモ号がある星を調査した際、クルーの1人が"謎の生命体エイリアン"に襲われるという事態が発生します。さらに、そのクルーの体内からはより大きくて狂暴なエイリアンが生まれ、主人公エレン・リプリー(シガニー・ウィーバー)をはじめとした他のクルーたちは逃げ場のない宇宙船内でエイリアンとの死闘に臨むのでした。

見どころ

『エイリアン』シリーズの記念すべき第1作目です。「閉鎖空間の中で未知のモンスターに襲われる」という典型的SFホラーの元祖として知られ、今でも大きな人気を誇っています。シリーズを象徴する存在であるエイリアンの斬新で個性的な容貌は、今見ても恐ろしさを感じます。



エイリアン2【1986年】

エイリアン2
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あらすじ

前作から数十年後、ノストロモ号がエイリアンと遭遇した星は植民星として多数の民間人が暮らしていました。しかしその植民星からの連絡が途絶え、海兵隊が調査と救助のために送られることになります。ノストロモ号の唯一の生存者であるエレン・リプリー(シガニー・ウィーバー)もアドバイザーとして彼らに同行することになり、再びエイリアンとの戦いに臨みます。

見どころ

1作目では1匹の強敵として登場したエイリアンが、『エイリアン2』では何十匹も登場して軍隊と正面から激突します。SFホラーとしての側面だけでなく、大規模なアクション映画としての展開も大きな見どころです。シガニー・ウィーバーが演じる主人公リプリーも、「数十年の冷凍睡眠から目覚めた」という設定で前作と変わらない姿で登場します。

エイリアン3【1992年】

エイリアン3
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あらすじ

『エイリアン2』の生存者を乗せた船が刑務所として運用されていた星に墜落し、その事故によってエレン・リプリー(シガニー・ウィーバー)はまたもや唯一の生存者になります。さらに墜落した船に乗ってエイリアンの卵が星に入り込んでしまったことから、リプリーは星の囚人たちと協力してエイリアンとの3度目の戦いに臨みます。

見どころ

アクション要素の強かった『エイリアン2』から打って変わって、この『エイリアン3』では閉鎖空間での1匹のエイリアンとの戦いが再びくり広げられます。犬に寄生して生まれたことから、4足歩行で動き壁や天井まで縦横無尽に走って襲ってくる新しいエイリアンに注目です。

エイリアン4【1998年】

エイリアン4
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あらすじ

エイリアンを遺伝子操作で生み出し、生物兵器として育てている軍の宇宙船内で、飼育中のエイリアンたちが脱走して船内で暴れ出す非常事態が発生します。同じく軍の実験で生まれたエレン・リプリーのクローン(シガニー・ウィーバー)は、船内の生存者たちとともに脱出を図ることになるのでした。

見どころ

前作『エイリアン3』で死亡したリプリーのクローンとして再びシガニー・ウィーバーが主人公を演じます。フルCGで動き回るエイリアンなど、より現代的な映像とこれまでよりさらにバイオレンスなアクション描写が特徴です。

プロメテウス【2012年】

プロメテウス
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あらすじ

ノストロモ号の事件のおよそ30年前。人類の起源を探るため、科学者たちを乗せたプロメテウス号が地球から遠く離れた惑星に降り立ちます。クルーたちはそこで人類の創造主と思われる異星人「エンジニア」の宇宙船を発見しますが、同時にそこにいた未知の生命体に襲われてしまうのでした。

見どころ

『エイリアン』シリーズの約15年ぶりの続編として製作された本作。時系列的には1作目『エイリアン』よりも前の話で、人類の謎を探る正統派ハードSFとしてストーリーが展開される一方で、終盤には『エイリアン』の誕生にもつながる衝撃の事実が明かされます。

エイリアン:コヴェナント【2017年】

エイリアン-コヴェナント
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あらすじ

プロメテウス号の事件の11年後、移民船コヴェナント号は予定していた目的地よりもさらに移住に適した星を見つけ調査に降り立ちます。豊かな自然があるその星は一見すると人類が住むのに最適でしたが、そこには恐ろしい未知の生命体と、プロメテウス号にも関連するある秘密が隠されていました。

見どころ

シリーズ最新作となっている本作。シリーズを象徴するエイリアンがどのように生まれ、進化を遂げたのかが遂にはっきりと明らかになります。より壮大な世界観の描写や「閉鎖空間でのサバイバル」という原点回帰の展開など、シリーズのファンにとっては特に見どころが満載の名作に仕上がっています。

シリーズを象徴する女性主人公たち

『エイリアン』シリーズには一貫して「戦う女性主人公」が登場し、エイリアンと並んで作品を象徴する存在になっています。そんな歴代の主人公を見てみましょう。

エレン・リプリー(シガニー・ウィーバー)

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まず何といっても要注目なのが、シガニー・ウィーバー演じるエレン・リプリーです。『エイリアン』から『エイリアン4』まで主人公を務めた彼女は、ある意味エイリアン自体よりもシリーズを象徴する存在かもしれません。戦いを重ねるごとに強くたくましくなっていくのが見どころです。

エリザベス・ショウ(ノオミ・ラパス)

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剛力彩芽が吹き替えを務めたことでも話題になった『プロメテウス』の主人公、エリザベス・ショウ。演じたノオミ・ラパスは『ミレニアム』シリーズのヒロインを務めたことでも知られています。次々に起こるトラブルや襲撃にもひるまず立ち向かう様子は、『エイリアン』シリーズの主人公にふさわしい勇敢さを持っています。

ジャネット・ダニエルズ(キャサリン・ウォーターストン)

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『エイリアン:コヴェナント』で3代目主人公のジャネットを演じたのは、『ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅(2016年)』で注目を集めたキャサリン・ウォーターストンです。序盤の少し頼りなさげな雰囲気は初期のリプリーを、後半のたくましさは「戦う主人公」に成長したリプリーを思い出させてくれます。

重要なポジションを務めるアンドロイドたち

『エイリアン』シリーズの舞台は、人間が宇宙に進出した未来の世界ということで、作中には有機物で作られた人間そっくりの「アンドロイド」たちが登場します。時には心強い味方として、時には無慈悲で冷徹な敵として描かれる彼らについてもまとめてみました。

アッシュ(イアン・ホルム)

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『エイリアン』1作目でノストロモ号のクルーとして登場したアッシュは、他のクルーには自分がアンドロイドであることを隠していました。「エイリアンの生け捕り」という秘密任務達成のためには仲間の命すら利用する存在として描かれています。「アンドロイド」という近未来的な存在を観客に認知させる重要なキャラクターです。

ビショップ(ランス・ヘリクセン)

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『エイリアン2』、『エイリアン3』で登場したビショップは、アッシュとは違って人間の味方として活躍します。機械や化学の知識・技術に長けていて、ここぞという場面でリプリーたちをサポートしました。ちなみにビショップを演じたランス・ヘリクセンは、スピンオフの『エイリアンVSプレデター』に別キャラクターとして出演しています。

コール(ウィノナ・ライダー)

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『エイリアン4』に登場したコールは、ボーイッシュで可愛らしい女性の容姿をした今までとは印象が大きく違うアンドロイドです。感情も豊かで人間と全く変わらない存在として描かれます。『エイリアン4』の時代には既に希少な存在になっているアンドロイドの生き残りとして、切なさや寂しさを感じさせるキャラクターです。

デヴィッド(マイケル・ファスベンダー)

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『プロメテウス』に登場したアンドロイドです。まさしく「ロボット」のような無機質な表情や言動が印象的で、どこか不気味な存在感やそれを表現しきったマイケル・ファスベンダーの演技は大きな注目を集めました。『プロメテウス』シリーズを象徴するキャラクターとして知られています。

ウォルター(マイケル・ファスベンダー)

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『エイリアン:コヴェナント』に登場したデヴィッドと同型のアンドロイドです。容姿がデヴィッドと全く同じということで観客に不安感を与えましたが、ウォルターの方は人間の心強い味方として描かれています。

進化していくエイリアン

『エイリアン』シリーズを語るうえで欠かせないのが、絶え間なく人間を襲ってくるエイリアンたちの存在です。このエイリアンたちですが、実はシリーズごとに種類や特徴が異なります。そんな彼らのタイプについても振り返ってみましょう。

ゼノモーフ

『エイリアン』1作目に登場したゼノモーフは、ある意味で全てのエイリアンの元祖といえる存在です。『エイリアン:コヴェナント』の後半にも登場して、シリーズのファンに完全なエイリアン誕生の瞬間を見せてくれました。光沢のあるフード状の皮膚に覆われた頭が特徴の、一番オーソドックスなエイリアンです。

エイリアン・ウォーリアー

『エイリアン2』で登場したエイリアン・ウォーリアーは、ゼノモーフと違って虫のようなゴツゴツの頭部がむき出しになっているのが特徴です。100匹以上が登場して集団で人間を襲うなど、働きアリのような存在として描かれました。

クイーン・エイリアン

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クイーン・エイリアンも『エイリアン2』で初登場しました。その名前通り、大量の卵を生んでエイリアン社会を支える女王です。身長数mの巨体や傘のように広がった頭部など、他のエイリアンとは明らかに格の違う恐ろしさを見せてくれます。『エイリアン4』やスピンオフの『エイリアンVSプレデター』でも登場して、「ボスキャラ」的な存在として知られています。

ドッグ・エイリアン

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ドッグ・エイリアンは『エイリアン3』で登場しました。犬に寄生したことで、宿主のDNAを取り込んで犬のように四足歩行する珍しいエイリアンとして生まれています。他のエイリアンと違って背中に広がる突起がないなど、よりスタイリッシュに肉食動物のような姿に進化を遂げているのも特徴です。

ニュー・ウォーリアー

『エイリアン4』に登場したニュー・ウォーリアーは、人間の遺伝子を組み込まれた新しいエイリアン・ウォーリアーです。遺伝子操作の結果、人間を罠にはめるなど知能が大きく進化しています。手足にひれがついていて、器用に泳ぐシーンも見せてくれました。

ニューボーン

『エイリアン4』でラスボス的な存在として登場したニューボーンは、人間による遺伝子操作の結果生まれた異色のエイリアンです。乳白色の体に眼球のある骸骨のような顔、他のエイリアンを敵と認識して襲う姿など、グロテスクで不気味な存在として描かれました。純粋なエイリアンでも人間でもない生物として悲惨な最期を遂げる、孤独で可哀想な存在でもあります。

ディーコン

『プロメテウス』に登場した青い肌と細身の人間のような身体を持つディーコンは、時系列的には初めて「エイリアン」的な姿(縦長の頭と突き出す顎、目のない顔)で生まれてきた生き物です。見た人に「これは『エイリアン』シリーズの作品なんだ」と知らしめた記念すべき存在でしょう。

ネオモーフ

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黒い胞子のかたちで人間に寄生して白い身体で生まれてくるネオモーフは、『エイリアン:コヴェナント』で初めて登場しました。ディーコンと比べてより強そうに洗練された見た目をしていて、初めて人間に襲い掛かったエイリアンでもあります。

最後に

以上、『エイリアン』シリーズ全6作と歴代の主人公、そしてシリーズを重ねるごとに進化していくエイリアンたちをまとめてみました。『プロメテウス』、『エイリアン:コヴェナント』でエイリアン誕生の秘密が明かされて、世界観がますます深まったことでシリーズを通して見返したくなった方も多いのではないでしょうか?今回紹介した主人公たちの特徴やエイリアンの種類の違いにも着目しながら、ぜひ改めて『エイリアン』シリーズを見てみてくださいね。