目次
アウトキャスト【2016年】
あらすじ
幼少期に、悪霊に取り憑かれた母親から虐待を受けていたカイル(パトリック・フュジット)は、ある日自分に悪魔を祓う能力があることに気がつきます。大人になり、結婚をして娘を授かったカイルでしたが、妻が悪霊に取り憑かれてしまい家庭は崩壊。霊的能力を持つアンダーソン牧師(フィリップ・グレニスター)と共に除霊活動をするものの、街には悪霊に取り憑かれる人が増えていきます。
見どころ
『ウォーキング・デッド(2010年)』の原作者、ロバート・カークマンのコミック「アウトキャスト」をドラマ化。主人公が病気のように人々に取り憑いていく悪霊と戦う"悪魔祓い=エクソシスト"をテーマにした作品。子どもが殺したゴキブリを食べるというショッキングな冒頭にはじまり、終始重い空気が漂います。
ハンニバル【2014年】
あらすじ
連続殺人事件に行き詰ったFBIのジャック(ローレンス・フィッシュバーン)は、犯人に共感し犯行時の感情を再現する能力を持つFBIアカデミー講師ウィル(ヒュー・ダンシー)に捜査を依頼。特殊な才能ゆえ精神病を抱えるウィルを心配するジャックは、精神科医ハンニバル・レクター(マッツ・ミケルセン)の協力も得ることに。共感能力で次々と事件を解決していくウィルでしたが、徐々にレクターの冷酷な正体に気づき始めます。
見どころ
原作はトマス・ハリスの小説『レッド・ドラゴン』。ドラマでは、原作とは違う生い立ちのハンニバル・レクターの姿を見ることができます。背中の皮を剥ぎ取ったり、体の骨や肉が見えるまで抉られていたりと、とにかく残酷な描写に背筋が凍ります。サイコパス的な恐怖が好きな人にはおすすめの作品です。
フェーズ【2011年】
あらすじ
地上には、成仏できなかった「フェーズ」と呼ばれる霊が蔓延っていました。人間界を我が物にしようとするフェーズと、彼らを唯一昇天させることができる「アンジェリック」と呼ばれる人類は戦い始めます。そんな中、高校生として普通に暮らしていたポール(イアン・デ・カーステッカー)は、予知夢により自分のアンジェリックの能力に気づき、地球を守るために戦うことになるのでした。
見どころ
亡霊「フェーズ」と戦う青年の姿が描かれたサスペンス・ホラー。1シーズン6話のみで構成されているものの、その中にホラー、ラブストーリー、ファンタジー、コメディと様々な要素が盛り込まれた内容の濃い作品。2012年の英国のアカデミー賞ベストドラマシリーズ作品賞を受賞した傑作です。
アメリカン・ホラー・ストーリー【2013年】
あらすじ
家族の時間を作るために、ロサンゼルスで開業することを決めた精神科医のベン・ハーモン(ディラン・マクダーモット)。妻と娘3人を連れて1920年代に建てられたという洋館に引っ越してきました。しかし、新居で暮らし始めてから、殺人鬼だと名乗る男に付き纏われたり、夜中に勝手に暖炉に火がついたりとハーモン一家の周りでは不可解な出来事が起こり始めます。
見どころ
『Glee(2010年)』を手掛けたライアン・マーフィーが製作総指揮を務めた本作は、ロサンゼルスの幽霊屋敷に引っ越してきた一家の姿が描かれたサスペンス・スリラー。人間と幽霊の見分けがつかなくなってしまうという、謎めいた展開から目が離せなくなる新感覚のホラー作品となっています。
オーメン【2016年】
あらすじ
カメラマンとして中東で活躍していたダミアン(ブラッドリー・ジェームズ)はある日、自分の中に悪魔が棲みついていた幼少期の記憶を思い出します。その過去を調べるためにアメリカに戻ったダミアンは、恋人と一緒にかつての父の友人を訪ねることに。しかし訪問後にその人物は亡くなり、さらには恋人も不慮の事故で死亡。関わった人に次々と訪れる死から、ダミアンは自分がそれらの不幸を招いていることに気がつきます。
見どころ
映画『オーメン(1976年)』の主人公"悪魔の子"ダミアンが30歳になったという設定で制作されたドラマ。『魔術師マーリン(2009年)』のアーサー役で注目を浴びたブラッドリー・ジェームズが主演を務めています。ダミアンを引き寄せようとする悪魔の力と、彼自身の人間性が葛藤する様子を描いた作品です。
エクソシスト【2017年】
あらすじ
病気の夫と2人の娘を持つアンジェラ(ジーナ・デイヴィス)は、不可解な現象や悪霊が娘に取り憑いたことを心配していました。ある日、トマス神父(アルフォンソ・ヘレラ)の元へ相談に行ったアンジェラでしたが、心霊現象に否定的だったトマスに宥められ家へ帰されてしまいます。そんな中、トマスがマーカス神父(ベン・ダニエルズ)が悪魔祓いをする正夢を見たことをきっかけに、悪霊との恐ろしい戦いが始まります。
見どころ
アメリカで社会現象を巻き起こした映画『エクソシスト(1974年)』をドラマ化。最新の映像技術を駆使して制作されているものの、カラス、長い階段、屋根裏部屋などの恐怖を演出する描写からはどこか懐かしさを感じられます。有名なテーマ曲であるマイク・オールドフィールドの「チューブラー・ベルズ」も流れ、映画の世界観をそのまま楽しめるドラマとなっています。
スクリーム【2015年】
あらすじ
レイクウッドという小さな町で、殺害された女子高生ニーナ(ベラ・ソーン)。その殺害の手口は20年前に起こった悍ましい事件を彷彿とさせ、既に死亡した殺人鬼ブランドン・ジョーンズが絡んでいるという噂が広まりました。ニーナの親友エマ(ウィラ・フェッツジェラルド)は、犯人を捜すためクラスメイトと事件の真相を追いますが、そこには驚愕の真実が待っていたのです。
見どころ
ホラー映画『スクリーム(1996年)』のリメイクドラマ。スマホやSNSを使って事件や犯人を拡散したり、いじめ問題を描いていたりとティーンエイジャーの現代的な要素を取り入れた作品になっています。事件の真相や犯人の動機など先の読めない展開にどんどん惹きつけられる王道のサスペンス・ホラーです。
グリッチ【2017年】
あらすじ
ある夜、オーストラリアの墓地から人が這い出てくるとの通報を受け、ヘイズ巡査(パトリック・ブラモール)は突然墓地から現れた6人を近くの診療所に運びます。記憶がない彼らの中に、2年前に亡くなったはずの妻ケイト(エマ・ブース)の姿を見たヘイズ巡査は驚愕。彼らの正体は、それぞれ違う時代に亡くなった人たちの生き返りだったのです。ヘイズ巡査は、自分たちの死の理由や復活した理由を探す蘇生者たちを匿います。
見どころ
死んで葬られたはずの7人が生き返り、蘇った理由を探し求める姿が描かれたSFホラー。生き返った姿が元気な時の人間の姿であることからゾンビのような恐ろしさはなく、死者のヒューマンドラマを楽しめる作品です。また、それぞれが生きていた時代背景が違う中で起こる出来事を、フラッシュバックしながら展開していくストーリーにも魅了されます。
ザ・ミスト【2017年】
あらすじ
森の中で目覚めたブライアン(オキジ・モロ)は記憶を失くしており、目の前にある山は正体不明の霧で覆われていました。霧の中に消えた犬が何者かに惨殺されていた現場を目撃して、恐怖に襲われたブライアンは警察に通報。しかし警察には一向に信じてもらえず、パニックを起こしたために留置場に入れられてしまいます。その後、カエルの大量発生など様々な場所で異変が起こり、謎の霧が町をも覆い尽くしていきます。
見どころ
映画『ミスト(2008年)』をドラマ化。映画ではスーパーマーケットを舞台に物語が展開しますが、ドラマではショッピングモールや教会、森の中など広い範囲を舞台としており映画と違った世界観を味わうことができます。また、正体不明の霧への恐怖に自分を見失い混乱を招くなど、極限状態の人間の異常な心理が描かれています。
スラッシャー【2016年】
あらすじ
1988年のハロウィン、ウォーターベリーという小さな町で、処刑人を名乗る男トム(パトリック・ギャロー)がある夫婦を惨殺。30年後、被害者の娘サラ(ケイティ・マクグラス)は、夫ディラン(ブランドン・ジェイ・マクラレン)と帰郷し、殺害現場となった家に住むことに。両親の事件を乗り越えるためにトムと面会したサラでしたが、過去を知りたいなら事件当時の両親について調べるようにと指示され、ある事実を目の当たりにします。
見どころ
心に傷を負った主人公が、殺人鬼の起こした事件の真相を解明するために奮闘するサイコミステリー。黒い覆面を被った犯人の不気味な姿や、登場人物全員が疑わしい中で物語が展開していくハラハラドキドキ感が堪らない1作。処刑人として、子どもでも躊躇なく死を与えるという非情な姿もスリリングです。
最後に
霊や悪魔、殺人といった選りすぐりのホラードラマを10作品ご紹介しました。一口にホラーといっても、『ザ・ミスト』のような得体の知れない恐怖だったり、『スラッシャー』のようなミステリー要素が強かったりと色々な種類があります。どれも違った面白さがあるので、お好みの作品を見つけてくださいね!
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