目次
アニー【2015年】
あらすじ
主人公のアニー(クヮヴェンジャネ・ウォレス)は、10歳の女の子。4歳の時に両親にレストラン前に置き去りにされてから、孤児の仲間たちと暮らしています。両親が迎えに来てくれることを信じて待っていましたが、ひょんなことから、大富豪の家で数日間だけ過ごすことに。天真爛漫なアニーに、屋敷の人々みんなが魅了され...。
見どころ
ストーリーは単純明快なもので、子どもから大人まで楽しめる作品。1人の孤児が、明るく前向きに生きる姿に元気をもらえます。主題歌の「Tomorrow」は、楽曲・歌詞ともに親しみやすく、映画を観た後ついつい口ずさんでしまう1曲です。
オペラ座の怪人【2005年】
あらすじ
舞台は1870年代のパリ、オペラ座。奇妙な事件が続いていたこのオペラ座でしたが、ある日プリマドンナのカルロッタ(ミニー・ドライヴァー)に災難が降りかかり、舞台を降板してしまいます。彼女の代役に選ばれたのは、バレエダンサーのクリスティーヌ(エミー・ロッサム)。ある謎の人物から歌のレッスンを受けていたクリスティーヌの素晴らしい実力が開花します。
見どころ
生の舞台では、さまざまな特殊技術が使用されており、観客の度肝を抜く公演で話題の『オペラ座の怪人』。しかし映像化されたものは、意外にも特殊効果がほとんど用いられていません。舞台を忠実に再現しているだけでなく、当時の建物や衣装などにもこだわった映像美を堪能できる作品です。
レ・ミゼラブル【2012年】
あらすじ
19世紀のフランス。身分格差と貧困に喘ぐ民衆たちは、自由を勝ち取ろうと燃え上がっていました。主人公ジャン・バルジャン(ヒュー・ジャックマン)は、パンを盗んでしまったことが原因で19年間も投獄されてしまいます。ようやく釈放された彼でしたが、生活に行き詰まり再び盗みを働いてしまいます。
しかし、その罪を見逃してくれた司教の慈悲に触れることで生まれ変わろうと決意。その後、ジャンは工場の経営者、さらに市長の地位にまで上り詰めました。そんなある日、工場で働くファンテーヌ(アン・ハサウェイ)に、彼女の娘を託されるところから物語は始まります。
見どころ
映画版でも、舞台と同じ素晴らしい楽曲がそのまま使われています。暗く悲しい時代背景は、ミュージカルの華やかなイメージとはかけ離れていますが、民衆の力強さ、貧困から抜け出して幸せになろうとする必死さには、考えさせられるものがあります。
ウエスト・サイド物語【1961年】
あらすじ
ニューヨークのウエスト・サイドに巣くう非行グループのシャーク団とジェット団。2つのグループは対立しており、常に一触即発の状態でした。そんな中、あるパーティで出会ったトニー(リチャード・ベイマー)とマリア(ナタリー・ウッド)は互いに強く惹かれ合います。しかし、彼らは敵対するシャーク団とジェット団の一員だったのです。そんな2人の運命は...。
見どころ
ダンスナンバーで溢れるのがこの作品の特徴。ジェット団が「俺たちが1番だ」と歌い踊るダンスナンバー"ジェット・ソング"や、興奮したメンバーに対して「クールに振る舞え」と諭す"クール"など、現代に受け継がれる名ナンバーを映像で観ることができます。
サウンド・オブ・ミュージック【1965年】
あらすじ
修道女を目指すマリア(ジュリー・アンドリュース)は歌が大好き。ある日、彼女は修道院長の命令で、トラップ大佐(クリストファー・プラマー)の家に家庭教師として派遣されます。マリアは自分の大好きな音楽を用いて勉強を教え、子どもたちも歌うことの楽しさ、音楽の素晴らしさを学んでいきます。
見どころ
アカデミー賞に輝いた、名作『サウンド・オブ・ミュージック』の見どころは、子どもたちの美しい歌声と、素晴らしい自然を背景とした映像です。「ドレミの歌」や「エーデルワイス」など、日常に溶け込んでいる名曲に出会うことができます。
キャバレー【1972年】
あらすじ
時は1931年のベルリン。アメリカ人の女の子サリー・ボールズ(ライザ・ミネリ)は、スターになることを夢見ながら「キットカットクラブ」というキャバレーで働いていました。ある日、サリーの下宿先にブライアン・ロバーツ(マイケル・ヨーク)という学生が引っ越してきます。その後、サリーとブライアンは恋仲に発展して行くのですが...
見どころ
主人公のサリーを演じた、ライザ・ミネリのセクシーな雰囲気や歌声が魅力的です。また、珍しく舞台版と映画版では全く異なった構成となっており、舞台を観た方にもぜひ違いを楽しんでいただきたい作品です。
シカゴ【2003年】
あらすじ
舞台は1920年代のシカゴ。スターを夢見るロキシー・ハート(レネー・ゼルウィガー)は、ケイスリー(ドミニク・ウエスト)の「スターにしてやる」という言葉を信じ、ケイスリーと肉体関係を持っていました。しかし、ロキシーはその発言が嘘だと知り、ケイスリーを撃ち殺してしまいます。
一方、ロキシーの憧れの歌姫ヴェルマ・ケリー(キャサリン・ゼタ・ジョーンズ)も殺人罪で逮捕されていました。ふとしたきっかけで2人はコンビを組むことになり、華やかな舞台で歌い踊ることになります。
見どころ
大きな罪を犯した2人が主人公という一見重たいテーマではありますが、女性2人の攻防戦がどこか可愛らしくおしゃれな物語です。ハリウッドを代表する、キャサリン・ゼタ・ジョーンズとレネー・ゼルウィガーの共演も大きな話題となりました。
マンマミーア【2009年】
あらすじ
舞台はエーゲ海のリゾート地カロカイリ島。小さなホテルを経営しているドナ(メリル・ストリープ)には、女手ひとつで育てた1人娘のソフィ(アマンダ・セイフライド)がいました。そんなソフィは翌日に結婚式を控えて幸せいっぱい。しかし、彼女は父親が誰なのか知りませんでした。ヴァージン・ロードを父親と一緒に歩くという夢を叶えるため、こっそり見つけた母親の日記を手掛かりに、3人の父親候補となる男性に結婚式の招待状を送るのですが...。
見どころ
このミュージカルは、全編を通してABBAの名曲がちりばめられており、楽曲を聞いていると懐かしい気持ちになります。また、3人の父親候補から本当の父親を探し出そうとするソフィの天真爛漫さにはハラハラドキドキさせられます。
プロデューサーズ【2006年】
あらすじ
1959年、演劇プロデューサーのマックス(ネイサン・レイン)は、仕事がうまくいかず落ちぶれた生活を強いられていました。そんな彼のもとに、会計士のレオ(マシュー・ブロデリック)が訪れ、マックスはレオに詐欺話を持ちかけます。
最初は犯罪を犯すなんてと怖がっていたレオですが、夢を叶えるチャンスだと承諾。2人はコンビを組んで、あるミュージカルを上演することを決めます。ところが詐欺の為に上演した舞台が、予想以上に大ヒットしてしまい...。
見どころ
ウーラ役のユマ・サーマンの素晴らしいプロポーションも印象的ですが、知的でシリアスな役柄が多かったユマが「おバカキャラ」を演じているのも必見。何も考えずに楽しむことができるミュージカル・コメディです。
マイ・フェア・レディ【1964年】
あらすじ
花売り娘のイライザ(オードリー・ヘプバーン)は、いつも大声を張り上げながら花を売り歩いていました。そんなある日、彼女はヒギンス教授(レックス・ハリソン)に言葉の訛りを指摘され、教授の家で話し方のレッスンを受けることになります。奇妙なめぐり合わせから、教授と彼の親友ピカリング大佐(ウィルフリッド・ハイド・ホワイト)との共同生活が始まるのでした。
見どころ
下町の女の子がやがて淑女として生まれ変わるというシンデレラストーリー。主人公イライザ役を演じたオードリー・ヘプバーンの愛らしさを見ているだけで、幸せな気持ちになれる作品です。
コーラスライン【1985年】
あらすじ
ブロードウェイの売れっ子ディレクター、ザック(マイケル・ダグラス)。ある日、新しいショーに出演させるコーラスメンバー男女8人を選ぶオーディションを開催します。多くの夢多き若者がオーディションに挑戦し、最終選考に16人が残りました。ザックは、この16人に対して色々な質問をしながら、彼らの生い立ちや素顔を浮き彫りにしていきます。
見どころ
この作品は、"舞台の裏側"を題材としたミュージカル。華やかな表舞台に出て光を浴びる人、出演できず影で涙する人。普通は表に出ない部分にも、スポットライトを当てることで様々な「人間性」を描き出した見事な作品です。
雨に唄えば【1953年】
あらすじ
1920年代、ハリウッドにやってきたドンは、西部劇でのスタントマンの活躍を認められ、サイレント映画のスターダムにのし上がっていきます。相手役であるリナ(ジーン・ヘイゲン)はドンに夢中でしたが、ドンは歌も踊りも上手なキャシー(デビー・レイノルズ)と恋仲になります。それに腹を立てたリナはキャシーの職を奪い、キャシーはドンの前から姿を消すのでした。
見どころ
ハッピーエンドで、観る人を笑顔にさせてくれるミュージカル作品。雨の中、「Singin' in the rain」を歌いながら踊るシーンでおなじみの『雨に唄えば』ですが、その他にも見事なタップダンスシーン、素晴らしい楽曲など見どころ満載です。
レント【2006年】
あらすじ
1989年クリスマス・イヴの夜。ニューヨークのイーストヴィレッジに住むロジャー(アダム・パスカル)とマーク(アンソニー・ラップ)の部屋は、家賃滞納が原因で電気を止められていました。そんな夜に、ロジャーは階下に住むダンサーのミミ(ロザリオ・ドーソン)と出会って惹かれ始めます。しかし、ロジャーはHIVウィルスに侵されており、ミミもまた麻薬中毒患者として苦しんでいるのでした。
見どころ
HIVウイルス感染者や、エイズ発症で死んでいく仲間、麻薬中毒に侵される恋人など登場人物の背景が現実的に描かれた作品。重いストーリーの中に出てくるダンスナンバーや歌には独特な雰囲気があります。
ドリームガールズ【2007年】
あらすじ
コーラストリオ"ドリーメッツ"の、エフィー(ジェニファー・ハドソン)、ディーナ(ビヨンセ・ノウルズ)、ロレル(アニカ・ノニ・ローズ)は、実力はあるもののなかなか世間から認められません。
ある日、野心家カーティス(ジェイミー・フォックス)が彼女たちをスカウトし、彼の計らいでソウルミュージック界のスター、ジェームス"サンダー"アーリー(エディ・マーフィ)のバックコーラスとしてツアーに参加することになります。しかし、エフィーはいつまでたってもバックコーラスである自分たちに不満を募らせており...。
見どころ
夢を追いかける女性たちが、人を信頼し、裏切られながらも成長して行く物語。歌姫ビヨンセが出演し、大変話題になりました。歌でストーリーを追いかけていく、ミュージカルの原点とも言える作品です。
ヘアスプレー【2007年】
あらすじ
トレーシー(ニッキー・ブロンスキー)は歌と踊りが大好きな女の子。彼女の夢は、人気テレビ番組「コーニー・コリンズ・ショー」に出演して踊ることでした。そんなある日、出演オーディションが開催されることに。親友のペニー(アマンダ・バインズ)の応援で彼女はオーディションを受けることを決意します。
見どころ
主人公トレーシーが、自分の体型にコンプレックスを持ちながらも、屈することなくチャレンジして行く姿には勇気をもらえます。また、男性であるジョン・トラヴォルタが母親役を演じている姿は必見です。
最後に
以上、舞台が映像化されたミュージカル映画15作品を紹介しました。舞台と映画で解釈を変えてつくられた作品もあるので、見比べてみるのもおすすめです。
ぜひ、思わずつられて歌い出してしまうようなお気に入りのミュージカル映画を見つけてみてくださいね!
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