10月にはコーエン兄弟とタッグを組み、ジョージ・クルーニーが監督した『サバービコン(原題)』が全米公開されました。そんな俳優だけでなく、監督も務める多才なジョージ・クルーニーの出演映画10作品をご紹介します。
目次
素晴らしき日【1997年】
あらすじ
子どもを通じて知り合った、5歳の息子を育てるシングルマザーのメラニー(ミシェル・ファイファー)と、同じく離婚歴のある人気コラムニストのジャック(ジョージ・クルーニー)。口の悪いメラニーとジャックは喧嘩ばかりでしたが、次第にお互いのことが気になり始めます。
見どころ
ジョージ・クルーニーには珍しいラブストーリー。気の強いキャリアウーマンと皮肉屋で理屈っぽいコラムニストの、不器用な大人の恋愛を描いた作品です。ジャックがメラニーをお姫様抱っこするシーンは、女性なら誰しも憧れてしまうこと間違いありません。
ピースメーカー【1998年】
あらすじ
アメリカとロシアの間で兵器削減条約STARTが結ばれ、ロシアの核弾頭10発が解体される予定が、何者かに盗まれてしまいロシアで爆発。アメリカ統合参謀本部でロシアを担当するデヴォー(ジョージ・クルーニー)は、ケリー(ニコール・キッドマン)ら専門家を招集し、犯人を割り出していきます。
見どころ
互いを牽制し合い喧嘩ばかりだった科学者ケリーとデヴォーが、危機を乗り越えるうちに相手を信頼し尊敬していく姿が描かれているヒューマンドラマ。最後までハラハラドキドキのスピード感ある展開になっています。ニコール・キッドマンの白衣姿と軍服にショートカットヘアのジョージ・クルーニーにも注目です。
アウト・オブ・サイト【1998年】
あらすじ
銀行強盗ジャック(ジョージ・クルーニー)は車の故障によって捕らえられ、刑務所暮らしをしていました。服役中、相棒だったバディ(ヴィング・レイムス)と脱獄を試みますが、保安官のカレン(ジェニファー・ロペス)に見つかってしまいます。カレンを取り押さえ、バディの運転する逃走車のトランクの中で2人きりになったジョージとカレンは、お互いに惹かれ始めます。
見どころ
ジョージ・クルーニーがスティーブン・ソダーバーグ監督とタッグを組んだお洒落なクライムアクション作品。保安官カレンを演じたジェニファー・ロペスは、この作品でジョージ・クルーニーを相手にセクシーで洗練された演技を見せ、女優としての地位を確立しました。
オー・ブラザー【2001年】
あらすじ
1937年ミシシッピ州。服役中の詐欺師エヴェレット(ジョージ・クルーニー)は鎖に繋がれたまま、囚人仲間のピート(ジョン・タトゥーロ)とデルマー(ティム・ブレイク・ネルソン)と脱獄。3人は、昔エヴェレットが埋めた120万ドルのありかを目指し珍道中を繰り広げます。
見どころ
コーエン兄弟監督の全米大ヒットコメディ。作中で使用されたサウンドトラックがグラミー賞を受賞し、ジョージ・クルーニーもゴールデングローブ賞主演男優賞を受賞しました。シリアスな役が多く、スーツや蝶ネクタイがトレードマークのジョージ・クルーニーが、縞の囚人服を着ている姿にはつい笑いがこみ上げてしまいます。
オーシャンズ11【2002年】
あらすじ
窃盗罪で服役していたダニー・オーシャン(ジョージ・クルーニー)は、仮釈放の規則を無視してラスベガスに向かいます。目的は仲間のラスティ(ブラッド・ピット)らと共に、カジノのオーナー、テリー(アンディ・ガルシア)の金庫から大金を奪うこと。彼らはあらゆる手段を使い、完璧なセキュリティシステムをくぐり抜けます。しかし、ダニーにはもう1つ大事な目的が...。
見どころ
監督をスティーブン・ソダーバーグ、さらにジュリア・ロバーツ、マット・デイモンなど豪華キャストが出演。続編の『オーシャンズ12(2005年)』、『オーシャンズ13(2007年)』も大ヒットしました。現在は、サンドラ・ブロック、アン・ハサウェイなど豪華女優陣が出演する『オーシャンズ8』も製作中です。オーシャンズの巧みな頭脳戦に、爽快感を感じること間違いなしです。
グッドナイト&グッドラック【2006年】
あらすじ
舞台は1950年代のアメリカ。共産党主義者を追放する赤狩りの影響で、誰もが標的になる事を恐れ、マッカーシーの政策に従っていました。そんな中、ニュースキャスターのエドワード・マロー(デヴィッド・ストラザーン)とテレビ局CBSだけは、番組内で真実を報道する為にマッカーシズムに立ち向かいます。
見どころ
実在するニュースキャスター、エドワード・マローをモデルにしたノンフィクションドラマ。政治と戦うテレビマンの熱意を感じられる作品です。ジョージ・クルーニーは監督、脚本、主演を務めており、ヴェネツィア国際映画祭では脚本賞を受賞。映画タイトルは、エドワードが実際に出演していた番組「See it Now」でのエンディングの挨拶が由来になっています。
フィクサー【2008年】
あらすじ
大手弁護士事務所に勤めるマイケル・クレイトン(ジョージ・クルーニー)は揉み消し専門の弁護士(フィクサー)。ある日、同じ事務所のアーサー(トム・ウィルキンソン)が巨額の企業訴訟の係争中に相手側に寝返ってしまいます。普段のように揉み消しするために動いたマイケルは、巨大な陰謀に巻き込まれていることに気が付きます。
見どころ
日常に溢れた善悪に揺れ動く人々の葛藤が描かれた作品。ジョージ・クルーニー演じる主人公マイケルが、良心に目覚めていく姿はすがすがしいです。また、悪役を演じたティルダ・スウィントンは、迫力ある演技でアカデミー助演女優賞を受賞しました。
マイレージ、マイライフ【2010年】
あらすじ
ライアン・ビンガム(ジョージ・クルーニー)の仕事は、世界中を飛び回って解雇宣告をすることでした。マイレージを貯めることを趣味にし、結婚せず女性とはお遊びだけ、という気軽な生活を送っていた彼のもとに現れた、新入社員のナタリー(アナ・ケンドリック)。真面目で勝気な彼女と各地を回ることになり、次々とハプニングが起こる中で2人は成長していきます。
見どころ
ゆとり世代に戸惑う日本の会社での新人・上司の関係のようで笑える物語です。若くて経験は乏しいが一生懸命なナタリーと、百戦錬磨のライアンの絶妙なやりとりは見物。冒頭では、ライアンが得意げに飛行機の乗り方やマイレージについて紹介するところが描かれており、そのお茶目な姿に釘付けになります。
ファミリー・ツリー【2012年】
あらすじ
オアフ島で弁護士をしているマット(ジョージ・クルーニー)は家族に無関心の仕事人間。妻子と平穏に暮らしていましたが、ある日妻がボート事故で意識不明になってしまいます。そこでマットは、娘から妻の重大な秘密を知らされるのでした。
見どころ
『サイドウェイ(2005年)』や『アバウト・シュミット(2003年)』のアレクサンダー・ペインが監督を務めました。ハワイの自然を背景に、情けない男性を優しく描いていて、等身大の中年男ジョージ・クルーニーが見られます。反抗期の娘とそのボーイフレンドに振り回される場面は必見。最後は家族の温かさに涙してしまいます。
マネーモンスター【2016年】
あらすじ
人気番組「マネーモンスター」のキャスター、リー・ゲイツ(ジョージ・クルーニー)。彼が番組内で紹介したアイリスという会社の株がその後、大暴落してしまいます。株で大損したという男が生放送中にスタジオの中に乗り込み、株の情報操作が行われていたと主張。プロデューサーのパティ(ジュリア・ロバーツ)は人質に取られたリーのために真実に迫ります。
見どころ
女優のジョディ・フォスターが監督を務めました。ライブ中継を見ている演出になっており、最後まで手に汗握る緊張の連続。また、投資で大金持ちになる人が世界を動かす、という世の中の皮肉が表現された作品でもあります。
最後に
以上、ジョージ・クルーニーの出演映画の中からおすすめの10作品を紹介しました。
デビュー当初、テレビドラマ「ER緊急救命室」で若くてセクシーと話題になった彼も、現在では大人の魅力が増し、渋い演技で活躍しています。俳優だけでなく、製作、脚本を手掛ける彼の多様な作品をチェックしてみてくださいね。
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