今回は、美少年時代から渋い演技を魅せる最近の作品まで、レオナルド・ディカプリオが出演する映画10作品をご紹介します。
目次
ギルバート・グレイプ【1994年】
あらすじ
極度の肥満で家から出られない母と、知的なハンディキャップをもつ弟。家族の世話にしばられる毎日を送るギルバート(ジョニー・デップ)。そんな彼の前に、ある日、トレーラーに乗った少女がやってきて、ギルバートの単調な日々に小さな変化を起こしていきます。
見どころ
ディカプリオは、本作で重い知的障がいをもつ少年を熱演。年齢よりも格段に幼い感情や表情、繊細さを見事に表現し、その年のアカデミー賞にもノミネートされました。ギルバート(ジョニー・デップ)に苛立ちをぶつけられてパニックを起こすシーンは名演です。
バスケットボール・ダイアリーズ【1996年】
あらすじ
バスケットボールに熱中するジム(レオナルド・ディカプリオ)は、仲間と悪事を働く不良学生。しかし親友を白血病によって失い、麻薬に溺れ、お金を得るために強盗、売春を繰り返すなど自暴自棄な行動をとりはじめてしまいます。
見どころ
クリーンなイメージだったディカプリオが一転、制服を着崩し、大人に反抗して悪態をつく演技をみせます。困った問題児レベルだった映画冒頭から、親友の死をきっかけにヘロインに溺れ、自堕落に肉体関係をもつなど、坂道を転がるように崩れていく様子に注目です。
タイタニック【1997年】
あらすじ
1912年。豪華客船タイタニック号の船上に乗り合わせた、望まない結婚を控えて浮かない顔のローズ(ケイト・ウィンスレット)と、貧しい青年ジャック(レオナルド・ディカプリオ)。身分を超えて惹かれあう2人ですが、タイタニック号は氷山に激突。沈没の運命が刻一刻と迫ります…。
見どころ
タイタニック号沈没に引き裂かれる2人の運命。その悲恋をより感動的なものにさせているのは、監督ジェームズ・キャメロンのこだわりです。タイタニック号の事件を調べ上げ、フィクションにできる限り史実を盛り込み、リアリティを出しています。
ザ・ビーチ【2000年】
あらすじ
バックパッカーとしてタイにやってきたリチャード(レオナルド・ディカプリオ)は、楽園のようなビーチがあると話を聞いて、半信半疑ながらそこを目指します。しかし、豊かな自然に囲まれたその場所には驚くべき運命が待っていました。
見どころ
透き通った真っ青な海に輝くような白い砂浜、そして豊かな植物というタイの美しい風景が魅力です。また、楽園である「ビーチ」のすべてを支配する女性を、若き日のティルダ・スウィントンが演じているところにも注目です。
キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン【2003年】
あらすじ
時は1960年代。フランク・アバグネイル・Jr.(レオナルド・ディカプリオ)は、ある時はパイロット、またある時は弁護士に扮して追跡の手をかわしながら、天才詐欺師の名を欲しいままにして世界を飛び回ります。
見どころ
見どころは、手を替え品を替えて小切手偽造をするフランク(レオナルド・ディカプリオ)の華麗な犯行と、それを執拗に追いかけるFBI捜査官カール(トム・ハンクス)の掛け合いです。年齢差により、父と息子のように見えるのもポイント。
アビエイター【2004年】
あらすじ
伝説の大富豪となったハワード・ヒューズ(レオナルド・ディカプリオ)。彼は映画製作や航空会社設立という大成功の陰で、幼い頃から悩まされてきた強迫神経症や潔癖症に苦しみ、だんだんと大切なものを失っていきます。
見どころ
成功者としての顔と、極度の潔癖症から引きこもる様を演じ分けたレオナルド・ディカプリオの鬼気迫る演技に注目です。強迫観念から1つの言葉を執拗に繰り返したり、全裸で過ごしたりと、狂気的な彼の表情を見ることができます。
ワールド・オブ・ライズ【2008年】
あらすじ
CIA工作員ロジャー(レオナルド・ディカプリオ)は、安全な米国から出される指示に従い、命がけの日々を送っています。上司の非情な決断で相棒を失い、自身にも危険が及んだ時、彼が選んだ道とはどのようなものだったのでしょうか。
見どころ
見どころは、ロジャー(レオナルド・ディカプリオ)とエド(ラッセル・クロウ)のぶつかり合いです。情勢の危険なヨルダンと、安全な米国という隔たった距離にいる2人ですが、物語が進むにつれ対立が深まり、視聴者の緊張感も高まっていきます。
J・エドガー【2011年】
あらすじ
1960年代まで米国の闇を徹底的に支配し、時の大統領たちよりも強大な権力を握ったFBIのフーバー(レオナルド・ディカプリオ)長官。屈強で時に傲慢なその胸中には、いつまでも"あること"が秘められていました。
見どころ
今作を演じるにあたり、ディカプリオはその特徴的な鼻を再現するためにメーキャップを施しています。また、隠れ同性愛者だった長官が異性装をするシーンもあり、演技の幅を大きく広げたといえます。老年を演じるディカプリオにも注目。
ウルフ・オブ・ウォールストリート【2014年】
あらすじ
ウォール街で狼と呼ばれた男が設立した会社の利益は、マネーロンダリングと投資詐欺でした。連日連夜のパーティ騒ぎや、派手で乱れた生活を送る彼と会社のメンバーですが、やがて捜査の手が伸び、追い詰められていきます。
見どころ
見どころは、ジョーダン(レオナルド・ディカプリオ)の胸のすくような成り上がりっぷりです。乱暴になっていく言葉遣い、豪華なクルーザーにドラッグとセックス満載のパーティなど、狂乱の極致ともいえる展開はジェットコースターのよう。お金の怖さが分かる映画です。
レヴェナント:蘇りし者【2016年】
あらすじ
1823年の米国北西部、極寒の地。熊に襲われて瀕死となったヒュー(レオナルド・ディカプリオ)は、殺された息子の復讐を果たすため、幾度も危険な目にあいながら、傷ついた身体でかつての仲間を追いかけていきます。
見どころ
この映画は、長年ノミネートされつつも受賞にはいたらなかったディカプリオが、自身初のアカデミー主演男優賞を獲得した記念すべき作品です。賞に縁がないと言われていた彼ですが、氷点下のなかで撮影に臨むストイックな姿勢が実を結びました。
最後に
儚げで美しい少年時代から、ヒゲを生やして渋い表情を見せる2000年代の映画まで、レオナルド・ディカプリオの魅力がたっぷり詰まった10本。気になった映画があれば、ぜひチェックしてみてください。
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