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『ジェイソン・ボーン』シリーズ5作品をおさらい!マット・デイモンが強すぎる

「スパイ映画」というと、派手な演出や華麗な主人公で人気の『007』シリーズや、『ミッション・インポッシブル』シリーズが代表的ですが、今回お勧めする『ボーン』シリーズでは特に主人公の悲壮的な心理描写や、「追う」「追われる」のスリリングな展開の濃い内容となっており、リアリティー重視の作品となっています。

今回は、そんなスパイアクション巨編、『ボーン』シリーズについてご紹介します。

ボーン・アイデンティティー【2003年】

ボーン・アイデンティティー
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あらすじ

海に漂流し、漁船に助けられた男(マット・デイモン)は銃で撃たれ、記憶をなくしていました。手がかりは、彼の背中に埋め込まれた小さな金属製のカプセルが示すスイスの銀行口座だけでした。記憶を辿る彼でしたが、話が展開していくたびに地元警察やCIAのエージェントなどに追われることとなります。そんな逃げ回っている彼の逃亡をたまたま居合わせた女性マリー(フランカ・ポテンテ)が助ける事になり、2人は徐々に惹かれ合っていきます。

見どころ

原作はロバート・ラドラムのベストセラー小説「暗殺者」。脚本家にトニー・ギルロイ、監督はダグ・リーマンが努めます。主演には、『グッド・ウィル・ハンティング(1997年)』や『プライベート・ライアン(1998年)』、『オーシャンズ11(2001年)』などで評価を受けたマット・デイモンが抜擢されました。主人公の感情の描写が実に繊細で、観客が感情移入しやすくなっています。身近にあるものを利用して戦うシーンに、注目が集まりました。目まぐるしく状況が変わることで、よりスリリングな展開を楽しむことができます。



ボーン・スプレマシー【2005年】

ボーン・スプレマシー
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あらすじ

前作より2年が経過。CIA内部調査局のパメラ・ランディ(ジョアン・アレン)は、不正公金横領の疑惑について調査を行っていました。調査中にボーン(マット・デイモン)の手がかりをつかんだパメラは、ボーンの行方を探して動き出します。時を同じくして、平穏な生活をしていたボーンのもとにも、謎の暗殺者が迫ります。安住の生活をしていたマリー(フランカ・ポテンテ)との間に、危険が忍び寄っていたのです。

見どころ

前作では「追う」、「追われる」の展開が主となっていましたが、今作ではミステリーの内容が少しずつ明らかになっていきます。逃げ続けていたボーンが、逆に能動的に「追う」側に回る展開も見ものです。ボーンに比較的協力的なCIA職員も現れ、まさに、ボーンが物語の支配権(スプレマシー)を持って戦う姿となります。前作から引き続きのキャストに加え、ジョアン・アレンの他にも名俳優が起用されています。

ボーン・アルティメイタム【2007年】

ボーン・アルティメイタム
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あらすじ

ジェイソン・ボーン(マット・デイモン)が復讐を果たし、6週間が経過したある日。英国人のジャーナリストであるサイモン(パディ・コンシダイン)が、「トレッドストーン作戦」とジェイソン・ボーンの情報を手に入れ、世間に暴露しようとしていました。新聞の第一面にボーンの顔写真が出たことで、このジャーナリストをめぐる新たな戦いが展開されていきます。ボーンは、自分を追う者の正体と自分が誰であるかを捜し求め、遂に真相にたどり着きます。

見どころ

前作で攻勢に転じ、ある一定の決着を迎えましたが、ボーンや作戦の情報をめぐってさらに白熱したストーリーとなっていきます。主題としては、スプレマシー(支配権)を持ったボーンが、CIAにアルティメイタム(最後通牒)を叩きつけるという内容です。これまではどちらかというとシリアスで重い描写でしたが、ボーンの謎が解けていくにしたがって作風が比較的明るく、より派手になっていきます。第80回アカデミー賞にて、編集賞、録音賞、音響効果賞を受賞しています。

ボーン・レガシー【2012年】

ボーン・レガシー
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あらすじ

パメラ(ジョアン・アレン)とジェイソン・ボーン(マット・デイモン)によってCIAによる超人兵器計画が暴かれようとしていた頃、数々の作戦を抹消することを決定したCIAは、訓練中の暗殺者やプログラムに関わった者たちの暗殺を命じていました。トレッドストーン、ブラックブライアーに代わる「アウトカム計画」に関わっているエージェント、アーロン・クロス(ジェレミー・レナー)も何者かに命を狙われることになります。なんとか危機を脱するアーロンですが、肉体強化と思考能力強化に必要な薬のために世界を駆け巡ることになります。
肉体強化と思考能力強化

見どころ

マット・デイモン主演ではなく、スピンオフ作品的な内容になった本作品は、前3作品に関わっているスタッフによって製作されています。主役には『ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル(2011年)』や『アヴェンジャーズ(2012年)』で大活躍のジェレミー・レナーを抜擢。ヒロイン役には『チェーン・リアクション(1995年)』、『ハムナプトラシリーズ(1999年〜)』などに出演し数々の映画に出演しているレイチェル・ワイズを迎えています。

ジェイソン・ボーン【2016年】

ジェイソン・ボーン
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あらすじ

ジェイソン・ボーン(マット・デイモン)は、地下格闘技の世界でファイターとして生活していました。世間から離れ、敢えて命のやり取りをするような生活を送る彼の元を、ニッキー(ジュリア・スタイルズ)が訪れます。CIAが、世界を監視、操作するため極秘プログラムが進行しており、CIA長官のロバート・デューイ(トミー・リー・ジョーンズ)は、プログラミング会社を操って国民の情報を集めようとしていたのです。

見どころ

待望のマット・デイモン、グリーングラス監督の復帰となった本作は、原作のキャラクター設定以外は完全新作となる渾身の作品です。主要キャストにトミー・リー・ジョーンズを迎え、更にヒロインには『エクス・マキナ(2015年)』にて数々の賞を受賞したアリシア・ヴィキャンデルを、暗殺者役には『ブラック・スワン(2010年)』に出演のヴァンサン・カッセルを起用しています。演技派の役者の起用により物語のシリアス感が更に強調され、一時も目が離せないストーリーが進んでいきます。ボーンをCIAに復帰させるという目論見があったり、実の父親を登場させたりと、これまでのシリーズにはない展開も注目を集めました。

最後に

3部作のあとにスピンオフ1作品、そして待望の続編と、5本の作品が公開されています。記憶をなくし、自分は誰なのか模索する中、次々と明らかになっていく真実に目が離せなくなる『ボーン』シリーズ。更なる新作が気になりますが、ボーン・レガシー2が企画されているとの噂がありますので、気になったらシリーズを一気にチェックしてみてください。