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今回はそんなM・ナイト・シャマラン監督の名作10選をご紹介します。
In London promoting #WaywardPinesLondon had a great day of interviews. Screened the pilot last night! pic.twitter.com/2c4PqulHSN
— M. Night Shyamalan (@MNightShyamalan) 2015年3月25日
M・ナイト・シャマラン公式Twitterアカウント（@MNightShyamalan ）より
目次
翼のない天使【日本未公開】
あらすじ
カトリック学校に通う少年ジョシュア（ジョセフ・クロス）は大好きだったおじいちゃん（ロバート・ロッジア）を亡くします。おじいちゃんが天国で神様に守られているか気になったジョシュアは、直接聞いてみようと神様を探し始めます。神様探しの果てに彼が見つけたものとは。
見どころ
シャマラン監督は本作を1995年に脚本・監督しましたが1998年まで公開されず、その後アメリカで限定公開されました。彼の作品ではあまり見られないヒューマンドラマに仕上がっており、神様探しを通じてジョシュアは色々なことに気づいていきます。ジョシュアの心の成長を丁寧に描いており、ラストにはちょっとした驚きが。
シックス・センス【1999年】
あらすじ
小児精神科医のマルコム・クロウ（ブルース・ウィリス）は、10年前にカウンセリングをした青年ビンセント・グレイ（ドニ―・ウォルバーグ）に「あなたは僕を救えなかった」と言われ銃で撃たれてしまいます。その後目の前でビンセントが自殺し、ショックを受け心を閉ざしたマルコム。
妻とのコミュニケーションも取れなくなり、虚ろな日々を過ごしていたマルコムはある日、"死者が見える"少年コール・シアー（ハーレイ・ジョエル・オスメント）と出会います。
見どころ
シャマラン監督の出世作であり、言わずと知れたどんでん返し映画の金字塔。アカデミー賞において作品賞、監督賞、脚本賞など5部門にノミネートされました。単なるホラー映画ではなく、巧妙な伏線と予想もしない結末に驚かされること間違いなしです。
アンブレイカブル【2001年】
あらすじ
フィラデルフィアで起きた乗客131人が死亡した悲惨な列車事故。その中で唯一、アメフト会場の警備員デヴィッド・ダン（ブルース・ウィリス）は傷を負うことなく生き残ります。そんな彼のもとにある日、イライジャと名乗る男（サミュエル・L・ジャクソン）から手紙が届くのですが…。
見どころ
ただのおじさんだったダンが列車事故やイライジャとの出会いによって、スーパーヒーローの素質があることに気づいていくというストーリー。ダンの人生の出来事が点と点でつながっていく様子が観ていて気持ちよく、ハラハラさせられます。待ち受ける恐怖の結末に最後まで目が離せません。
サイン【2002年】
あらすじ
事故で妻を亡くした元牧師グラハム・ヘス（メル・ギブソン）は、弟のメリル（ホアキン・フェニックス）と息子のモーガン（ローリー・カルキン）、娘のボー（アビゲイル・ブレスリン）と町から離れ、広大な畑が広がる土地で静かに暮らしていました。しかしある日、畑に巨大なミステリーサークルが出現したことをきっかけにいくつもの不可解な"サイン"が一家の前に現れ始めます。
見どころ
シャマラン監督作品の中で2番目に多い興行収入を記録した映画。最初から最後の一歩手前まで、全てが伏線で描かれており、彼の作品の醍醐味を味わえるでしょう。グラハムと亡くなってしまった妻や子どもたち、弟との絆がテーマとして描かれており注目。ミステリー要素の強い作品ですが、コメディ要素も兼ね備えているため存分に楽しめます。
ヴィレッジ【2004年】
あらすじ
深い森に囲まれた小さな村で暮らしている村人たちは、昔から森に潜んでいると言われている怪物を恐れており、森に入ってはいけないという掟を守って暮らしていました。しかし1人の少年の死をきっかけに、村の安全は不隠な方向へと動き出します。
見どころ
"閉鎖的な空間"という要素はシャマラン監督作品に度々登場します。村が外界からほとんど隔離されている理由や村人たちが恐れる怪物の正体など、いくつかの謎が散りばめられていて、考えながらストーリーを追っていく楽しさを味わえるでしょう。ホアキン・フェニックスやシガニ―・ウィーバーなど豪華俳優陣が出演。
レディ・イン・ザ・ウォーター【2006年】
あらすじ
平凡な生活を送っていたアパートの管理人クリーヴランド（ポール・ジアマッティ）。そんな彼の前に突然"青い世界"からやって来たという水の妖精ストーリー（ブライス・ダラス・ハワード）が現れます。彼女のある目的を果たすため、クリーヴランドはアパートの住民とともに奔走するのですが…。
見どころ
シャマラン監督初のファンタジー映画。クリーヴランドがアパートの住人たちとともに駆け回る姿は微笑ましく、知り合ったばかりの妖精のために団結する彼らの優しさに心が温まります。水の妖精という難しい役を見事に演じ切るブライス・ダラス・ハワードに注目。
ハプニング【2008年】
あらすじ
アメリカからミツバチが消える現象が起きてまもなく、あちこちで人々が突拍子もなく命を絶つという異常現象が起きます。数学教師のエリオット（マーク・ウォールバーグ）は妻のアルマ（ズーイー・デシャネル）を連れて、この得体の知れない恐怖から逃げようとしますが、様々な試練が2人に降りかかり…。
見どころ
「ミツバチが消えると人類は4年で絶滅する」というアインシュタインの言葉があります。この言葉通り、ミツバチの消滅とともに人々が次々に死んでいく様は観ていてゾッとするでしょう。本作は色々な解釈ができる結末になっており、見えない恐怖に翻弄される夫婦を待ち受ける運命は衝撃的。
エアベンダー【2010年】
あらすじ
世界は独自の能力を有する気、水、土、火の4つの王国に分かれ、アバターと呼ばれる4つの国全ての能力を操れる存在によって調和が保たれていました。しかしある時、火の国が反乱を起こし、気の国が滅びてしまう事態に。そこでアバターの修行中に逃げ出してしまったアン（ノア・リンガー）が、世界の調和を取り戻すために立ち上がります。
見どころ
本作はシャマラン監督作品の中でもぶっちぎりの低評価を受けました。最低な映画を決めるゴールデンラズベリー賞では、なんと最低映画賞、最低脚本賞、最低監督賞など5部門を受賞。アメリカの人気TVアニメを実写化したこともあり、CGを多く使用した子どもも楽しめる作品です。
ヴィジット【2015年】
あらすじ
ペンシルバニアに住む祖父母に「休暇は私たちの家に遊びに来ない?」と誘われ、1週間をそこで過ごすことになった15歳のベッカ（オリビア・デヨング）と13歳のタイラー（エド・オクセンボールド）。最初は緊張していた2人でしたが、優しい祖父母と美味しい料理のもてなしに次第に打ち解けていきます。
そしてカメラにハマっていたベッカの提案で、家族をテーマにしたドキュメンタリーを撮ることになるのですが…。
見どころ
祖父母から「楽しい時間を過ごすこと」、「好きなものは遠慮なく食べること」、「夜9時半以降は部屋から絶対に出ないこと」という3つのルールを課されるのですが、これが恐怖の始まりとなります。しばしば出てくるカメラの定点映像がまた恐怖を誘う演出に。どんでん返しの結末が待ち受けており、最後まで気が抜けません。
スプリット【2017年】
あらすじ
誕生日パーティーの帰りに見知らぬ男（ジェームズ・マカヴォイ）に拉致されてしまった女子高生のケイシー（アニャ・テイラー＝ジョイ）と2人の友人たち。監禁され怯える3人の元にやってきたのは女装した先程の男でした。実は彼は23の人格を持つ多重人格者であり、次々と人格が入れ替わっていく男を前にケイシーたちは恐怖を感じます。
見どころ
シャマラン節全開の設定もさることながら、主演の2人が良い味を出しています。見知らぬ男を演じたジェームズ・マカヴォイは、いくつもの人格を演じ分けるばかりか、人格が切り替わる瞬間まで見事に表現。ケイシーを演じたアニャ・テイラー＝ジョイも、どこか影のある女子高生を好演しています。
本作にはシャマラン監督渾身の衝撃のラストが用意されており、こんな伏線の使い方があるのかと感心することでしょう。続編の制作にあたり、ジェームズ・マカヴォイやアニャ・テイラー＝ジョイらの続投も決まっているようです。
最後に
作風の癖の強さゆえにしばしば酷評されることもありますが、『シックス・センス（1999年）』を始め、魅力的な作品を多く生み出しているM・ナイト・シャマラン監督。どんでん返し映画の名手で知られる彼の作品は観る度に違った魅力が感じられます。
『アンブレイカブル（2001年）』、『スプリット（2017年）』の続編となる『グラス（2019年）』の公開前に、ぜひ今回ご紹介した10選を観てみて下さい。
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