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ロマンを感じる!時代を色濃く映し出した日本の歴史ドラマ10選

平安時代を描く『平清盛(2012年)』から明治時代の『坂の上の雲(2009〜2011年)』まで、日本の転換期を描く歴史ドラマ。その中には、『大岡越前(2013〜2014年)』や『大奥(2003年)』などNHKの大河ドラマではない作品も多くあります。

今回はその時代を色濃く映し出した歴史ドラマ10作品を、舞台となった時代順にご紹介します。

平清盛【2012年】

平清盛
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あらすじ

平安末期、武士は「王家の犬」と呼ばれ、王家や貴族のために山賊退治などの汚れ仕事を引き受けていました。その頃、権力を握っていた白河法皇と白拍子の間に生まれた男子を、平氏の棟梁・忠盛(中井貴一)は我が子の様に育て平氏の嫡男とします。その嫡男・清盛(松山ケンイチ)がのちに、貴族から政権を奪いトップに立ち、明治政権樹立まで続く武士政権の礎を作り上げるのです。

見どころ

日本史上の人物としてはトップレベルの知名度を誇る平清盛の生涯を中心に、平家の栄枯盛衰を描いた本作は、松山ケンイチのNHK大河ドラマ初主演作となりました。また、公式Twitterアカウントにてプロデューサー磯智明がリアルタイムに番組解説を行うなど、「元祖ソーシャル大河」と呼ばれ、2012年Twitterトレンドテレビドラマ部門第1位を受賞しています。



太平記【1991年】

太平記
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あらすじ

鎌倉幕府では北条氏が権力を握り、それを不服とする武士団の反乱が繰り返されていました。足利氏は源氏棟梁として高い地位でありながらも、権力を持っていませんでした。そんな足利氏の嫡男・尊氏(真田広之)は、北条一族同士で利権を奪い合っている状況に疑問を抱き、北条一族から政権を取り返そうとする後醍醐天皇(片岡孝夫)や、その周りの貴族、武将たちと交流を持ち始めます。

見どころ

足利政権について描かれた唯一の大河ドラマ。史実に基づいた作品となっており、足利尊氏を演じた真田広之が肖像画に描かれた本人に似ていると話題になりました。片岡孝夫、緒形拳、高嶋政伸など実力派俳優が名を連ねています。また、佐々木道誉を演じた神内孝則は、周りが地味な衣装を着る中で贅沢に金銀の装飾品を身に纏い、この時代を象徴する「ばさら大名」として存在感を発揮しています。

風林火山【2007年】

風林火山
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あらすじ

武田信玄(市川亀治郎)の父・信虎(仲代達矢)の時代。山本勘助(内野聖陽)は武田軍に仕官しようと、信濃に向かう道中で出会った百姓の娘ミツ(貫地谷しほり)と恋に落ちました。それをきっかけに2人は夫婦となり、勘助の子を宿したミツでしたが、狩猟中の信虎に理不尽にも殺されてしまいます。勘助は、謝意を表しに来た武田家の宿老に襲い掛かるも敵わず、武田家への仕官を請うことに。武田家内部に紛れてミツの敵を討とうと試みます。

見どころ

原作は、井上靖が1950年代初頭に執筆した同名小説「風林火山」。戦国時代の甲斐国を舞台に、武田信玄の軍師として知られる山本勘助の生涯を描いています。武田家家臣を演じたアクションスター・千葉真一が見せる殺陣シーンは圧巻の迫力で、武士としての鋭い表情に胸が打たれます。

真田丸【2016年】

真田丸
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あらすじ

信濃国武田軍の真田昌幸(草刈正雄)は、近隣の国衆を代表する有力氏族。真田の郷は山に囲まれた交通の要所で、武田信玄の死後、周囲の有力大名から狙われていました。真田家の長女・松(木村佳乃)、律儀で真面目な嫡男・信幸(大泉洋)、才気あふれる次男・信繁(堺雅人)は、戦国時代の大波の中で国を守るために奮闘します。

見どころ

三谷幸喜脚本のオリジナル作品で、大河ドラマでは初めて真田信繁を主人公とした本作。作中では、草刈正雄が演じる昌幸が、信繁を凌ぐほどの存在感を発揮しています。真田軍が織田の軍営に入軍後、本能寺の変で放つひとこと「まったくわからん!」など、数多くの名セリフを生み出し話題になりました。

軍師官兵衛【2014年】

軍師官兵衛
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あらすじ

戦国時代、黒田職隆(柴田恭兵)が仕えていた播磨国小寺家当主・政職(片岡鶴太郎)は、小心者で戦国時代を生き残れる器ではありませんでした。職隆の息子・官兵衛(岡田准一)は父の跡を継ぎ小寺家の家老となり、当時勢いのあった織田信長(江口洋介)の元につくために奔走します。

見どころ

「この男がいなければ秀吉の天下はなかった」と言われる天才軍師・黒田官兵衛が戦国時代を見事に生き抜き、九州福岡藩52万石の礎を築くまでの活躍を描いた作品。岡田准一をはじめ、松坂桃李、濱田岳、速水もこみち、高橋一生、高畑充希と人気実力派俳優が出演しています。

大岡越前【2013年】

大岡越前
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あらすじ

領地問題を解決するなど、領民から人気の奉行・大岡忠相(東山紀之)は伊勢山田奉行をしていました。忠相が江戸に戻った時、以前禁漁区で漁をしていたところを捕えた紀州藩主吉宗(平岳大)が将軍となっていました。父・忠高(津川雅彦)や許嫁の雪絵(国仲涼子)は忠相が処罰されるのではないかと心配していましたが、吉宗は忠相の清廉な人となりを知るうちに信頼を置いていきます。

見どころ

かつて加藤剛主演で放送された 『大岡越前(2006年)』のリメイク作品で、音楽やタイトルもオリジナル作品で使っていたものを引き継いでいます。長年大岡越前を演じていた加藤剛の清廉潔白なイメージが強い作品でしたが、2代目に抜擢されたの東山紀之はそのイメージを踏襲し、裃が似合う秀麗な忠相を演じきりました。

鬼平犯科帳【1989年〜2016年】

鬼平犯科帳
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あらすじ

江戸中期、徳川幕府の贅沢禁止令は庶民にまで及びました。さらには浅間山大噴火で飢饉となり、江戸の町には無法者や浮浪者が増え治安が悪くなっていました。そんな折、旗本である長谷川平蔵(中村吉衛門)は火付盗賊改役に任命され、武装した強盗団や凶悪犯を取り締まることになります。

見どころ

池波正太郎の同名小説が原作。関東八州の大泥棒や江戸を騒がせた凶悪犯の取り締まり役として活躍し、人々に親しまれていた鬼平こと長谷川平蔵の物語。オープニングから刀で切りあうシーンが入り、「何時の世にも、悪は絶えない。」というナレーションで始まる江戸時代のハードボイルド系ドラマです。

大奥【2003年】

大奥
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あらすじ

幕末、薩摩藩から13代将軍徳川家定(北村一輝)に嫁いだ篤子(菅野美穂)。愚鈍といわれる家定の顔には醜いアザがあり、かつての御台所が2名も変死をしていることから、その座は呪われているとの噂がありました。そんな家定に対して過去に閨房の手ほどきをしていたのは、千名もの女中を取り仕切る大奥総取締役の滝山(浅野ゆう子)でした。

見どころ

江戸時代の女同士のドロドロした権力争いが描かれた本作。色鮮やかな打ち掛け姿の浅野ゆう子や木村多江などの大物女優が一同に座っている様は壮観です。また、1人の将軍に尽くすことを強いられ、大奥で生活する女性たちの悲しさや虚しさにも焦点が当てられています。

龍馬伝【2010年】

龍馬伝
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あらすじ

幕末、土佐藩の下士の家に生まれた龍馬(福山雅治)は見聞を広げるため江戸へ留学。そこで長州藩の木戸孝允(谷原章介)と出会い、日本が外国からの脅威にさらされていることを知ります。龍馬は下士が集まり攘夷活動をしている土佐勤王党に入るも、上士との摩擦が絶えない勤王党に疑問を感じ脱藩。自分の行くべき道を探し始めます。

見どころ

坂本龍馬を主人公とするオリジナルドラマ。龍馬が今までに出会った人たちから学んだこと、大政奉還やデモクラシーなどの考え一つ一つを新しい国家体制に織り込んでいく姿が描かれています。主演を務めた福山雅治をはじめ、香川照之、武田鉄矢、伊勢谷友介など豪華俳優陣が出演しました。

坂の上の雲【2009年】

坂の上の雲
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あらすじ

西欧諸国に対抗できる強い国家を作らなければ、植民地化されてしまうのではという危機感から、急速な近代化が行われた明治維新後の日本。四国松山の秋山信三郎(阿部寛)、弟の純五郎(本木雅弘)、純五郎の幼馴染・正岡升(香川照之)はのちに日本騎兵隊の父と呼ばれ、第1次世界大戦でバルチック艦隊を打ち破ることになります。

見どころ

司馬遼太郎の同名小説が原作。前半には、松山城や古い家並みを背景に、子どもたちが走り回る牧歌的風景が映し出されています。後半は、荒涼とした旅順総攻撃の場面や、中国本土が連合軍に蹂躙される悲惨な状況が対照的に描かれています。戦争シーンは迫力のある映像となっており、特に日本海海戦での戦艦の動きや、それによって起きる高い波は必見。

最後に

歴史ドラマ10作品をご紹介しました。日本人に圧倒的に人気のある坂本龍馬を描いた『龍馬伝』から、あまり名の知られていない山本勘助を描いた『風林火山』など、さまざまな英雄の活躍を見ることができます。史実を元にした逸話も織り込まれているので、日本の歴史をより深く勉強することができますよ!