ピョンチャンオリンピックを応援するために、2017年には大阪でK-POPフェスなども開催されました。韓流アイドルなど韓国発のコンテンツはしばしば日本でも注目を集めますが、中でも長期的に支持を集め続けているものと言えば、やはり韓流ドラマですよね。
そこで今回は、様々なジャンルから厳選した絶対おすすめの韓国歴史ドラマ10作品をご紹介します。
目次
ホジュン~宮廷医官への道~【2007年】
あらすじ
16世紀の朝鮮、武官と身分の低い妾の間に生まれたホジュン(チョン・グァンリョル)は、辛い境遇から逃れるために親元から去ります。生きる目標を失っていた彼はやがて生涯の師となる医者ユ・ウィテ(イ・スンジェ)のもとに辿り着くのでした。ホジュンは様々な困難に遭いながらも、どんな身分の患者にも全力で施術し、医学への情熱によって医師としての運命を切り開いていきます。
見どころ
韓国で最高視聴率63.5%を記録し、現在でも韓国歴史ドラマ視聴率トップの座にある人気作です。漢医学がブームになるなど「ホジュンシンドローム」を巻き起こしました。『宮廷女官チャングムの誓い(2005年)』、『トンイ(2010年)』などを手掛けた名匠イ・ビョンフン監督と、『朱蒙(2006年~)』、『製パン王キム・タック(2010年)』などに出演した実力派俳優チョン・グァンリョルの強力タッグによる、史実に基づいた感動の人間ドラマです。
宮廷女官チャングムの誓い【2005年】
あらすじ
16世紀の李氏朝鮮、陰謀によって父と母を殺されたチャングム(イ・ヨンエ)は幼くして宮廷の台所を預かる水刺間の女官になり、母の友人ペギョン(ヤン・ミギョン)の教えのもと順調に成長していきます。謀略により奴婢の身分に落とされてしまいますが、医女として再び宮廷に戻ったチャングム。彼女は再び宮中での試練に耐えながら、出世を果たしていくのでした。
見どころ
視聴率が連日50%を超えた人気作。中でもヤン・ミギョンの人気が高まり、ストーリー中で彼女の活躍が多かった水刺間時代は10話ほど延長されたそうです。地位をめぐる料理対決が行われるたびに、チャングムは対抗勢力から妨害を受け、追放や投獄の危機にさらされます。崖っぷちの危機を実力で乗り越えていくストーリーは緊張と感動の連続です。
善徳女王【2009年】
あらすじ
7世紀の新羅。24代目の王・チヌンの側室であったミシル(コ・ヒョンジョン)は、チヌン亡き後も国の実権を握っていました。やがて26代目の王に双子の姉妹が生まれ、「王に双子が誕生すれば血族が途絶える」という言い伝えのため妹トンマン(イ・ヨウォン)は侍女の娘として宮殿の外で育ちました。成長したトンマンは自分が王女であることを知らされ、身分を伏せるために男として宮殿に戻り、ミシルから王に権力を戻すための戦いに挑みます。
見どころ
総製作費250億ウォンの大作であり、豪華な衣装、セットや音楽は迫力があります。2009年のMBC演技大賞では、大賞にコ・ヒョンジョン、最優秀賞にオム・テウン及びイ・ヨウォン、優秀賞にキム・ナムギル、新人賞男性部門にはユ・スンホが輝いています。視聴率も50%に迫り、韓国歴史ドラマを代表する人気作品となりました。
太陽を抱く月【2013年】
あらすじ
朝鮮王朝の時代、王子フォン(ヨ・ジング)と高官の娘ヨヌ(キム・ユジョン)は一目で恋に落ちますが、フォンの妃に選ばれたヨヌは陰謀によって命を落としてしまいます。8年後、王になったフォン(キム・スヒョン)は新たな妃を迎えるも、ヨヌへの想いが断ち切れず無気力な日々を過ごしていました。そんなフォンの前にヨヌに似た巫女ウォル(ハン・ガイン)が現れますが、その正体は息を潜めて生き残っていたヨヌだったのです。再会を果たした2人の運命が動き始めます。
見どころ
朝鮮時代の架空の王朝で繰り広げられる、新感覚のファンタジー歴史ドラマです。王とヒロインのラブストーリーを軸に、ヨヌの不可解な死をめぐるミステリーや歴史ドラマ定番の権力争いなども楽しめます。『トンイ(2010年)』、『黄金の虹(2013年~)』で主人公の少女時代を演じたキム・ユジョンと実力派若手俳優のヨ・ジング、2人の主人公の美しい純愛から目が離せません。
トンイ【2010年】
あらすじ
朝鮮王朝第19代王・粛宗(チ・ジニ)の時代。明るく聡明な11歳の少女トンイ(キム・ユジョン)は、父と兄が濡れ衣を着せられ処刑されたことで天涯孤独の身に。トンイは父と兄の仇を取るため宮中の下女として働き始めます。成長したトンイ(ハン・ヒョジュ)は身分が低いながらも、聡明さと人間的魅力で宮中の困難を乗り越え、地位を上げていくのでした。
見どころ
孤独な少女が低い身分から這い上がり、朝鮮王朝第21代王英祖の母・淑嬪となるまでのシンデレラストーリーです。陰謀や嫉妬の渦巻く王朝をトンイが命がけで生き抜く、毎回息の抜けないストーリーが魅力となっています。監督は『宮廷女官チャングムの誓い』の名匠イ・ビョンフンが務め、キャストも同作からチ・ジニ、そして『春のワルツ(2006年)』のイ・ソヨン、兄の親友にぺ・スピンといった豪華俳優陣で固められています。
根の深い木【2012年】
あらすじ
15世紀の朝鮮王朝。第4代王・世宗ことイ・ド(ハン・ソッキュ)が即位しますが、いまだ実権を握っている先王が保身のために力のある臣下やその使用人を殺していきます。殺された使用人の息子であるトルボク(チャン・ヒョク)は父の仇がイ・ドであると信じこんでしまい、宮中に入って復讐の機会をうかがいます。一方イ・ドは文字創生事業に取り掛かりますが、関係者が次々と殺害される事態に。その陰には反対勢力である秘密組織の存在がありました。
見どころ
朝鮮王朝最高の聖君と言われる世宗が文字の読めない民のためにハングル文字を創製する過程は、まるでなぞ解きを見るような面白さです。また、秘密組織との闘いもミステリーとして見ごたえがあります。キャストに関しては、韓国を代表する名優ハン・ソッキュとチャン・ヒョクの共演に注目が集まりました。脚本は『善徳女王』のキム・ユヒョンとパク・サンヨンが担当しています。
トキメキ☆成均館スキャンダル【2011年】
あらすじ
18世紀、正祖の時代の朝鮮。ユニ(パク・ミニョン)は父を亡くし、生活費を稼ぐために父譲りの文才を活かすことを決意。男装して成均館の試験を受けますが代理であることがばれてしまい、正祖王は罰としてユニを女人禁制のエリート教育を行う成均館の寄宿舎で生活させます。ユニは学友イ・ソンジュン(ユチョン)に恋心を抱きつつ、ムン・ジェシン(ユ・アイン)、先輩のク・ヨンハ(ソン・ジュンギ)とも友情を深めていくのでした。
見どころ
2010年のKBS演技大賞で最多受賞した大ヒット作です。ヒロイン役のパク・ミニョンと主演のユチョン、ソン・ジュンギ、ユ・アインなどのイケメン俳優が演じる胸キュンな青春ラブストーリーに、韓国では「成均館病」と呼ばれる中毒現象が起こりました。主要キャストはこの作品で超人気俳優の仲間入りを果たしたと言えるでしょう。
朱蒙(チュモン)【2006年】
あらすじ
紀元前1世紀、古朝鮮は漢に支配されていました。朝鮮奪還のため漢と戦った英雄ヘモス(ホ・ジュノ)は、負傷したところをユファ(オ・ヨンス)に助けられます。2人は恋に落ち、チュモン(ソン・イルグク)が産まれましたが、同時にヘモスは戦いで落命したとされます。20年後、臆病に育ったチュモンは、瀕死の重傷を負いながらも巫女ヨミウルに助けられていたヘモスと出会います。父と知らずに武芸の指導を受けたチュモンはやがて、高句麗を建設するという偉業を成し遂げるのでした。
見どころ
製作費400億ウォンとも言われる本作は、視聴率35週連続1位という歴史的メガヒットを記録しました。作品の壮大なスケールも必見ですが、何といっても見どころは、無能で虐げられてきた哀れな男が無芸を磨き、命の危機に直面しながらも戦いを重ね、ついには一国の王になるというサクセスストーリー。自分を変えることで世の中まで変えてしまったチュモンの姿に、壮大なロマンを感じずにはいられません。
奇皇后【2014年】
あらすじ
14世紀の高麗は元に服属させられていました。元によって目の前で母を殺されたヤン(ハ・ジウォン)は、高麗の王子ワン・ユ(チュ・ジンモ)と出会い、恋に落ちます。しかしワン・ユは元の陰謀により王子の地位をはく奪され、ヤンは高麗の貢物として元に送られてしまいます。元の宮中に仕えることとなったヤンは親の仇を取る機会をうかがいますが、元の王タファン(チ・チャンウク)はヤンを愛するようになり、ヤンもいつしかタファンに心惹かれていくのでした。
見どころ
高麗の貢女として元に送られたヒロイン・ヤンが、元の国の皇后になるまでの波乱万丈のストーリーです。元の皇室の華やかさは観ているだけで圧倒されるほど豪奢に作りこまれています。2国を舞台にした壮大な物語でありつつも、2人の男性に心揺れるヤンの感情が丁寧に描写されているところにも注目できます。2013年MBC演技大賞では7つの賞を受賞しました。
イ・サン【2008年】
あらすじ
18世紀の朝鮮。第22代国王イ・サン(イ・ソジン)は、無実の罪で父を失うという悲しい経験をします。自らも幼い頃から身の危険にさらされ、緊張を強いられる宮中で生活してきた彼。偶然出会ったソン・ソンヨン(ハン・ジミン)、パク・テス(イ・ジョンス)との友情に励まされながら、朝廷の反対勢力と戦いつつ、民のための政治改革を行っていきます。
見どころ
次期国王とされていた父が無残に殺されて行く姿を目撃し、周囲の大人を信用できない緊張の日々を過ごす幼い王子の姿から、この時代の過酷な王族の生き様が垣間見えます。本作は最高視聴率38.9%を記録し、2007年MBC演技大賞も多数受賞しました。
最後に
一口に歴史ドラマと言っても、時代やジャンルも様々。中には『宮廷女官チャングムの誓い』、『トンイ』のイ・ビョンフン監督、『善徳女王』、『根の深い木』の脚本キム・ユヒョンとパク・サンヨンなど、製作スタッフが同じという場合もありました。お気に入りの作品があれば、そのスタッフの他の作品をご覧になるのもおすすめですよ。
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