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ソフィア・コッポラ最新作『The Beguiled/ビガイルド 欲望のめざめ』日本公開決定!監督から学ぶオシャレな音楽

映画界のみならず、ファッションモデルやデザイナー、ミュージシャンからの人気も高いソフィア・コッポラ監督。

これまでに最高にポップで可愛らしいガールカルチャーを、スクリーンを通して発信してきたソフィア監督の最新作『The Beguiled/ビガイルド 欲望のめざめ』が、日本で公開されることが決定しました。

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(C)2017 Focus Features LLC. All Rights Reserved.

公開日は2018年2月23日(金)とまだ少し先ですが、今回はこの本最新作のご紹介と、ソフィア・コッポラ監督の魅力に迫った記事をお届けします。

最新作『The Beguiled/ビガイルド 欲望のめざめ』

『The Beguiled/ビガイルド 欲望のめざめ』映画公式Instagramアカウント(@BeguiledJP)より

あらすじ

アメリカ南部の世間から隔絶された女子寄宿学園に暮らす美しき女性7人。
ある日、負傷した北部の敵兵に遭遇し屋敷へと運び手当をする。女性に対し紳士的でかつ美しい男性と触
れ合う中で、誰もが彼に心を奪われていく。しかし、次第に彼女たちは情欲と危険な嫉妬に支配されてし
まう。秩序を守るか、欲望を取るか、彼女たちが最後に下した決断とは―

今までソフィア・コッポラ監督がメガホンをとった作品は、ポップでありながら孤独や焦燥感といった空気がひしひしと伝わってくるような、不思議な雰囲気を持つ映画でしたが、今回は初のスリラーになるとのこと。

そんな本作のキャッチコピーがこちら。

閉ざされた女の園に、招かれざる男がひとり。
心かき乱され、本能が露わになる純白の聖女たちの愛憎劇

本作は1966年に出版されたトーマス・カリナン作の『The Beguiled』が原作であり、1971年にはクリント・イーストウッド主演で『白い肌の異常な夜』として公開されています。71年の作品をそのままリメイクしたのではなく、原作を"もし女性たちの視点から描いたら…"というところから着想を得て、映画化が決定しました。

ソフィアの作品常連のキルスティン・ダンストやエル・ファニングの他、ニコール・キッドマンやコリン・ファレルなど、そうそうたる顔ぶれ!

想像するだけでさぞ美しい絵面なのは間違いないでしょう。これだけで劇場に足を運びたくなってしまいますね。



ソフィア・コッポラ監督とは

冒頭で紹介した通り、映画界以外からの人気も高いソフィア・コッポラ監督。彼女のお父さんは映画界の巨匠、フランシス=フォード・コッポラ監督です。

日本でもファッション雑誌で特集が組まれたり、モデルさんが好きな映画にあげたりしているように"おしゃれ"な映画監督としても知られています。ファッションアイコンとしても有名で、シンプルなのにセンスが光る着こなしが人気を集めていますね。

作品の演出も凝っていて、例えば暖かい太陽や光が反射するプール、タバコの揺らいだ煙、刈りたての芝生の匂い、ケーキの甘ったるさなど日常で感じられる小さなことがスクリーンを通して伝わってきます。

また登場人物たちの気持ちの移り変わりを映像や音楽から訴えかけ、そしてそれらをポップでガーリーな世界観の中で描いているところが彼女の魅力といえます。

ちなみに、これまでに『ヴァージン・スーサイズ(1999年)』、『ロスト・イン・トランスレーション(2003年)』、『マリー・アントワネット(2006年)』、『SOMEWHERE(2010年)』、『ブリングリング(2013年)』が日本で公開されています。

『The Beguiled/ビガイルド 欲望のめざめ』公開前に、これまでの作品を観て彼女の作る映画の繊細な魅力を感じてみてくださいね!

ソフィア・コッポラ監督が選ぶ"音楽"の魅力

ソフィア・コッポラ監督作品のもう1つの魅力として、彼女が選ぶ音楽のセンスが挙げられます。劇中のサウンドは特にインディー・ロックからチョイスすることが多く、カラっとした音が彼女の撮る映像にマッチ!

そこでソフィア作品の魅力である音楽センスを感じることができるアーティストをご紹介いたします。

Phoenix

https://youtu.be/RqhdtmbleuA
『Armistice』

まずはフランスのインディー・ロックバンドであるフェニックス。冒頭でご紹介した最新作『The Beguiled/ビガイルド 欲望のめざめ』でも楽曲が使用されています。

Carol King

https://youtu.be/UofYl3dataU
『So Far Away』

長編監督デビュー作『ヴァージン・スーサイズ』では、カナダのバンドSloneを始め、70年代に人気を博したStyxやキャロル・キング、ELO、ビージーズの楽曲が登場。

The Jesus and Mary Chain

https://youtu.be/7EgB__YratE
『Just Like Honey』

日本が舞台の『ロスト・イン・トランスレーション』では日本のバンド、はっぴぃえんどの"風を集めて"なんて渋〜いチョイスも。

Bow Wow Wow

https://youtu.be/JoXVYSV4Xcs
『I Want Candy』

『マリーアントワネット』ではAphex Twin、The Strokes、The Radio Dept.、The Cure、New Order、Bow Wow Wowなどが使用されています。監督の幅の広さに驚き!

Foo Fighters

https://youtu.be/EqWRaAF6_WY
『My Hero』

『SOMEWHERE』でもThe Strokes、Phoenixが登場。他に90年代ヒットのグウェン・ステファニーやフーファイターズなど!The PoliceやT.Rexまでかかります。

M.I.A

https://youtu.be/2uYs0gJD-LE
『Bad Girls』

『ブリングリング』ではリル・ウェインやM.I.A、アヴィーチーなどロックバンド以外の音楽へのアプローチも。今や大人気のフランク・オーシャンまで使われてます。

期待膨らむ、初のスリラー作品

『The Beguiled/ビガイルド 欲望のめざめ』は、今年のカンヌ国際映画祭にて女性では史上2人目となる監督賞を受賞しています。女性の受賞はなんと56年ぶり!

そんな女性の憧れとしても君臨しているソフィア・コッポラ監督の魅力を少しでも感じたい方は、『The Beguiled/ビガイルド 欲望のめざめ』の日本公開2018年2月23日(金)に向け、全力で続報を待機しましょう。公式サイトはこちら

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(C)2017 Focus Features LLC. All Rights Reserved.

『The Beguiled/ビガイルド 欲望のめざめ』作品情報
■監督:ソフィア・コッポラ
■キャスト:ニコール・キッドマン、キルスティン・ダンスト、エル・ファニング、コリン・ファレル
■上映情報 2017/アメリカ/93min
■原題:The Beguiled 
■提供:東北新社 
■配給:STAR CHANNEL MOVIES、アスミック・エース