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『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』をさらに楽しむ!前作に隠された愛あるトリビア

第1作目公開から40年もの時がたった今もなお愛され続けるSF映画『スター・ウォーズ』シリーズ。
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(C)2017 Lucasfilm Ltd. All Rights Reserved.

『遠い昔、遥か彼方の銀河系で』というおなじみのフレーズで世界中に熱狂的なファンを抱える本シリーズは2015年に新生『スター・ウォーズ』シリーズが始動!

同年、通算7作目となる『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』が、翌年にはスピンオフの『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』が、そして今年12/15(金)には通算8作目である『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』が公開されました。
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今回は最新作『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』の公開に先駆け、前作『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』に隠された小話を紹介します。40年も歴史があるだけあって興味深いエピソードがてんこ盛りです!

パパッとおさらい『スター・ウォーズ』の歴史

まずこの壮大なシリーズの基盤となる3部作は1977年から始まりました。

1977年 『スター・ウォーズ/新たなる希望』(エピソード4)
1980年 『スター・ウォーズ/帝国の逆襲』(エピソード5)
1983年 『スター・ウォーズ/ジェダイの帰還』(エピソード6)

今まで見たこともなかったような奇妙なキャラクターばかりが登場する脚本を読み、製作に携わった人々は「子ども向けのB級作品だ」というような印象を受けたそうで、あまり良い反応は得られなかったと言われています。

現在のようなCGの技術がないにもかかわらず、使用できる予算も少額。ショージ・ルーカス監督は『スター・ウォーズ/新たなる希望』は失敗に終わると思っていたそうです。

この旧3部作でのメインキャラクターは主人公のルーク・スカイウォーカーとレイア・オーガナ、密輸業者ハン・ソロとその相棒チューバッカ、ドロイドのC-3POとR2-D2、そしてジェダイの生き残りヨーダです。

『スター・ウォーズ』映画公式Instagramアカウント(@starwars)より

対する敵は、ダース・ベイダーとダース・シディアス率いる帝国軍。

『スター・ウォーズ』映画公式Instagramアカウント(@starwars)より

予想を超えるヒットを叩き出した旧3部作の16年後、新3部作が製作・公開されます。

1999年 『スター・ウォーズ/ファントム・メナス』(エピソード1)
2002年 『スター・ウォーズ/クローンの攻撃』(エピソード2)
2005年 『スター・ウォーズ/シスの復讐』(エピソード3)

旧3部作より時系列が昔であり、ルークの父アナキン・スカイウォーカーが何故ダース・ベイダーとして帝国軍につくことになってしまったのかが描かれています。故にC-3POやR2-D2など旧3部作でも登場したドロイド、若い頃のヨーダ、オビ=ワン・ケノービも登場します。

『スター・ウォーズ』映画公式Instagramアカウント(@starwars)より

ジョージ・ルーカス監督はかつて『スター・ウォーズ』シリーズは全6部作で完結するとコメントしていましたが、2012年にウォルト・ディズニー・カンパニーが『スター・ウォーズ』製作元のルーカス・フィルムを買収したことをきっかけに、さらに『続3部作』が作られることが決定しました。

2015年 『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』(エピソード7)
2017年 『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』(エピソード8)
2019年 『スター・ウォーズ/タイトル未定』 (エピソード9)

続3部作はこれまで監督・脚本を務めたジョージ・ルーカスは映画製作に直接関わってはいませんが、"クリエイティブ顧問"という役職に就いています。

続3部作の主人公は、砂の惑星ジャクーで孤独に生きる少女レイ。旧3部作から30年後の銀河が舞台のため、おなじみのルークやハン、レイアたちも重要な立ち位置で登場。

『スター・ウォーズ』映画公式Instagramアカウント(@starwars)より

今回の敵は、旧3部作にて敗北した銀河帝国の残党によって設立された"ファーストオーダー"。十字が特徴的なライトセイバーの使い手カイロ・レンがレイの前に立ちはだかります。

『スター・ウォーズ』映画公式Instagramアカウント(@starwars)より

ちなみに昨年公開された『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー(2016)』はエピソード3とエピソード4つなぐ物語。シリーズ本編のキャラクターはほとんど出てきませんが、理解を深めるバックグラウンドを知るには必見の作品となっています。

今年になってウォルト・ディズニー・カンパニーは、さらにテレビシリーズ版『スター・ウォーズ』シリーズを製作すると発表!これまでもアニメシリーズ『スター・ウォーズ/反乱者たち』の放送がされていますが、今回製作が発表されたのは実写版で、監督は『最後のジェダイ』のライアン・ジョンソンであるとVarietyが報じています。



旧3部作への愛『フォースの覚醒』に隠された秘密

エピソード3から10年越しに公開となった『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』。製作が決定した時点で世界中のファンが歓喜!すぐに話題となりました。
Star Wars: The Last Jedi..Rey (Daisy Ridley)..Photo: Lucasfilm Ltd. ..© 2017 Lucasfilm Ltd. All Rights Reserved.
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そんな熱狂の渦を巻き起こした『フォースの覚醒』に続く最新作、『最後のジェダイ』のついに公開!そこで『スター・ウォーズ』シリーズの長い歴史を感じさせる『フォースの覚醒』に隠された小話を5つご紹介します。

「嫌な予感がする」

『スター・ウォーズ』に登場するセリフといえば、ヨーダを始めとするジェダイたちがよく口にする「フォースとともにあらんことを(May the force be with you.)」が有名です。シリーズを通して様々なバリエーションが使われてきましたね。

実はこれ以外にももう1つ、全シリーズに登場するセリフがあります。それがこちら。
「嫌な予感がする(I have a bad feeling about this.)」

『スター・ウォーズ』映画公式Instagramアカウント(@starwars)より

エピソード4でハン・ソロが使ってからいくつかのパターンはあるものの、全シリーズでの決まり文句になりました。

ハン・ソロ自身がこのセリフを口にするのはエピソード6以来であり、『フォースの覚醒』でも嫌な予感は的中…ちなみにこの"嫌な予感がする"はハン・ソロを演じるハリソン・フォードのヒット作『インディ・ジョーンズ』シリーズにも登場します!

このセリフ、『最後のジェダイ』にも登場すること間違いなし。

おかえり!ミレニアム・ファルコン号

『スター・ウォーズ』シリーズに登場する宇宙船の中で、もっともアイコニックな宇宙船の1つ、ハン・ソロの所有するミレニアム・ファルコン号。約30年の時を経てスクリーンに帰ってきました。

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『スター・ウォーズ』映画公式Instagramアカウント(@starwars)より

筆者は『フォースの覚醒』を公開初日に観に行ってきたのですが、ミレニアム・ファルコン号の初登場シーンでは、拍手と歓声が巻き起こっていました。それほどファンたちに愛されている宇宙船です。

『フォースの覚醒』には、旧3部作が懐かしくて堪らないミレニアム・ファルコン号にまつわるエピソードが多くみられました。

例えばレイとフィンが身を隠した床の下に隠された穴は、ハン・ソロが密輸に使用してた隠し倉庫でエピソード4にも登場します。またフィンが放り投げた球体はルークがライトセーバーのトレーニングに使用していたものです!

エピソード4でチューバッカとC-3POがプレイしていたモンスターチェスもちらっと登場。

しかしながらミレニアム・ファルコン号の外壁を旧3部作のモデルと比べてみると、取り付けられたアンテナの形が違ったりと、ところどころにマイナーチェンジが見られます。これらをハン・ソロが手入れしていたことを想像すれば、思わずほっこりしてしまいますね(笑)。

『最後のジェダイ』の予告編ですでに登場しているミレニアム・ファルコンですがチューバッカの横に座る人物はまだ映らないまま。新パイロットは誰か、そしてこれまで幾度となく危機を救ってきたミレニアム・ファルコン号の活躍が楽しみです。
Star Wars: The Last Jedi..L to R: Chewbacca (Joonas Suotamo) and a Porg..Photo: Industrial Light & Magic/Lucasfilm..©2017 Lucasfilm Ltd. All Rights Reserved.(C)2017 Lucasfilm Ltd. All Rights Reserved.

レイとルークの奇妙なつながり

続3部作の主人公レイと旧3部作の主人公ルーク。彼らの関係は未だ明かされていませんが、『フォースの覚醒』ではレイとルークのつながりを感じるシーンが多数ありました。
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今後2人の関係が明らかになるはずですが、ファンはすでに様々な予想をしています。

"レイはルークの娘"、"娘でないにしても、スカイウォーカー家の血を引いている"、"ソロとレイアの娘でベンの妹"、"オビ=ワンの娘"などなど!

『フォースの覚醒』でレイがアナキンのライトセーバーを持ったときに起きたこと以外にも、ファンたちがこの考えに至ったのには妥当な理由があります。

①レイもルークも砂漠に暮らしていて銀河に憧れを持っている。
②レイは旧3部作に登場する帝国軍のAT-AT内部で暮らしている。
③レイはルークが被っていたような反乱軍のヘルメットを大事に持っている。
④レイの家に飾られている人形は、ルークが着ていた反乱軍のパイロットユニフォームにそっくり。
⑤アナキンもルークもレイも生まれつき腕のいいパイロットである

特に、⑤は説得力がありますね!果たしてこの中に正解はあるのでしょうか?

謎が多すぎる新キャラクター、マズ・カナタ

『フォースの覚醒』でもっとも謎が多かったキャラクターといえば、マズ・カナタでしょう。

Star Wars Movie公式Instagramアカウント(@starwarsmovie)より

彼女は惑星タコダナの酒場のオーナーで、1000年も生きているらしいオレンジ色のおばあちゃんです。なんとなくヨーダに似通ったミステリアスな雰囲気を感じます。

彼女の酒場にはいろいろな旗が掲げられており、その中にはエピソード1に登場したポット・レースのフラッグや、旧3部作に登場するボバ・フェットのスーツにも書かれていたスカルと同じ柄の旗が掲げられています。ここでもスター・ウォーズの長い歴史を感じます。

注目すべきは彼女が持っていたライトセーバー。

『スター・ウォーズ』映画公式Instagramアカウント(@starwars)より

このライトセーバーは元々ルークの父アナキン・スカイウォーカーがジェダイであった頃に使用していたもの。その後エピソード4でルークに手渡すまでアナキンの師匠オビ=ワン・ケノービが保管します。エピソード5において惑星ベスピンでライトセーバーを落としてからは行方知れずだったはず。

なぜそれをマズ・カナタが持っていたのかという疑問、そしてそのシーンをよく見てみるとライトセーバーが保管されていた木箱はオビ=ワンがかつて保管していた木箱にそっくり。

一体彼女は何者なの?と思わずにはいられません。惑星タコダナはファースト・オーダーに攻撃されてしまい、マズ・カナタの生存は不明ですが、これで死んでしまうようなキャラクターではないはず。『最後のジェダイ』でもキーパーソンとなるのではと世界中で期待が高まっています。

ジェダイ・マスターたち再び

『スター・ウォーズ』シリーズにおいて主人公を正しい道に導くのはいつだってフォースとジェダイ・マスターたち。

『スター・ウォーズ』映画公式Instagramアカウント(@starwars)より

これまでのように青いホログラムのような姿で登場はしていないものの、実は『フォースの覚醒』にもマスターたちが登場します。

それはマズ・カナタの酒場で、レイがアナキンのライトセーバーを手に取ったときに頭に流れ込んできたビジョン。

どこからともなく「レイ、これがお前の最初の一歩だ。(Rey … these are your first steps.)」という言葉が聞こえてきます。これはアナキンとルークの師匠であったオビ=ワン・ケノービの言葉。新3部作でオビ=ワンを演じたユアン・マクレガーが実際に「これがお前の最初のステップだ」の部分を話しています。

そして「レイ、」と言う呼びかけ部分は旧3部作で同じくオビ=ワンを演じたアレック・ギネスの声です。しかし彼は2000年にこの世を去ってしまったので、エピソード4の実際の彼のセリフから"afraid"の"rai"部分だけを抜き取り使用したのです。

『スター・ウォーズ』映画公式Instagramアカウント(@starwars)より

この、レイがビジョンを見るシーンには同じくジェダイ・マスターであるヨーダの声や、ダース・ベイダーの呼吸音、エピソード5のルークの叫び声などこれまでに聞いてきた声がたくさん!過去作品とのつながりを強く感じるとともに、謎が深まるシーンでもありました。

ちなみに最新作『最後のジェダイ』の4月に公開された特報でも、ヨーダやレイアの過去のセリフが聞こえてくるのが確認できます。

Star Wars YouTubeチャンネルより

『最後のジェダイ』は大ヒット上映中!

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(C)2017 Lucasfilm Ltd. All Rights Reserved.

前作『フォースの覚醒』を振り返ってみると、J.Jエイブラムス監督が各所にちりばめた過去作品への愛を感じることができます。そしてそんな愛の中にこそ、最新作やこの先に公開を控える作品に繋がるヒントが隠されているのではないでしょうか。


「僕は全てを知っていると思っていた。でも僕が全く予想もできなかった物語になっているよ」(マーク・ハミル:ルーク役)

「監督が目指したのは予想もつかない物語。話の展開に多くの人が驚くはず。」(デイジー・リドリー:レイ役)

「全てが逆の方向に動き始める。前作でみんなが思ったことの逆へ」(ジョン・ボイエガ:ストームトルーパーの脱走兵フィン役)

「衝撃的な展開にしたい」(ライアン・ジョンソン監督)

これらのコメントから、前作の謎を明かしつつ、コアなファンさえも想像つかないような展開が『最後のジェダイ』で起こること間違いなし。友達や家族とこれからのストーリーを予想して盛り上がるのも面白いかもしれません!


ディズニー・スタジオ公式YouTubeチャンネルより

『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』は大ヒット上映中です!

『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』作品情報
■監督・脚本:ライアン・ジョンソン
■配給:ウォルト・ディズニー・ジャパン
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