日本のアニメも徹夜をして観たくなるほど面白い作品ばかりですが、アメリカのアニメも負けていません!
大雑把な絵に眩しすぎる配色、シュールな笑い、やりすぎ感満載のギャグなど、一度見始めたらクセになる作品ばかりです。今回はNetflixで観られる面白い海外アニメ8選をお届けします。
目次
リック・アンド・モーティ【2013年〜】
Starburns Industries公式YouTubeチャンネルより
あらすじ
アルコール依存症の科学者リックは、馬の心臓外科を専門とする獣医で娘のベスの住む家族の家に引っ越してきます。一方で孫のモーティは家庭でも学校でもストレスを抱えています。リックはハイテク技術を駆使し、孫のモーティと危険だけど素晴らしい宇宙をハチャメチャに冒険するのでした。
見どころ
アニメーターのジャスティン・ロイランドが映画祭に出品した『バック・トゥ・ザ・フューチャー(1985年)』のアニメ版パロディー作品が元になっています。米アニメ放送局カートゥーン・ネットワークの大人向け放送時間帯"アダルトスイム"。ダン・ハーモン監督に番組のアイディアを求めたことで製作されたSFシットコム・アニメーション作品です。
アダルトスイムは長寿アニメ『ファミリー・ガイ(1999年〜)』や『マイク・タイソン・ミステリー(2014年)』が放送されていることで有名です。本作は『バック・トゥ・ザ・フューチャー』を元にしながらも、主人公はアル中の科学者であったり、過激なアニメ『サウスパーク(1995年〜)』のようにとにかくハチャメチャな作風となっています。アメリカでは大ヒットし『スターウォーズ』シリーズさながらのファンアートやキャップやTシャツなどのグッズまで大人気となっていて、シーズン4の放映は2018年のクリスマスではないかと噂されています。
ボージャック・ホースマン【2014年〜】
あらすじ
90年代にシチュエーション・コメディ(シットコム)『馬か騒ぎ』で一世を風靡したTVスター、ボージャック・ホースマン。新たな仕事もせず、『馬か騒ぎ』時代の過去の栄光にすがり自堕落な生活を送るボージャックでしたが、彼の自伝本を書くゴーストライター、ダイアンと出会い人生を振り返ることで再び彼は動き出します。
見どころ
Netflixオリジナル人気シリーズで、すでにシーズン5の製作が決定。ボージャックをはじめ登場人物のほとんどは動物の姿をしており、さらにその動物に似た言動や習性を持っているという不思議な作品です。やりすぎと言わんばかりの時事ネタや下ネタ、ブラックジョークと共にボージャックのとんでもなく落ちぶれた生活を描きます。
セリフと演出の中にじわじわと溢れる人生における焦燥感や悲壮感、絶望感が見る者を惹きつけ離しません。また細かすぎるパロディーもシリーズを通して登場するほか、ダニエル・ラドクリフやアンドリュー・ガーフィールドなど実際のハリウッドスターが本人役または別の役で声優として登場する率が非常に高く、映画やドラマファンを虜にしています。
ボージャック・ホースマン〜サブリナのクリスマスの願い〜【2014年】
あらすじ
クリスマスに心を躍らせる人々…幸せそうな彼らを横目にボージャックはうんざり顏。クリスマスにウキウキの居候トッドはそんな彼に『馬か騒ぎ』のクリスマスエピソードを観ようと提案するのでした。そう、それこそが『馬か騒ぎ〜サブリナのクリスマスの願い〜』なのです。
見どころ
『ボージャック・ホースマン』のクリスマスエピソード。普段通りのエピソードとは違い、ボージャックがかつて出演したシットコム『馬か騒ぎ』を鑑賞するエピソードとなります。途中でボージャックとトッドの会話シーンが入るものの、『馬か騒ぎ』を丸ごと観られるのはこのクリスマス・スペシャルのみ!オープニングソングがクリスマスアレンジだったり、笑い声が入っていたり本格的なシットコムになっています。
また、この特別編とは別に『馬か騒ぎ』のオープニングが観られるのはご存知でしたか?Netflix内で『馬か騒ぎ』と検索してみると44秒に渡るオープニングシーンを観ることができます。ブラウン管時代の画質だったり、途中で画面が乱れたり、さらに詳細を見てみると製作年が1987年だったり、細かいところまでこだわっているんです。
FはFamilyのF【2015年〜】
あらすじ
1973年、アメリカの郊外に暮らすマーフィー一家。大黒柱のフランクは空港会社に勤めていますが、いつも些細なことでイライラ。セールスウーマンとして家計を支える妻はそんな夫にストレスを抱えています。そしてある日フランクはひょんなことから出世をしますが、新たな問題が増えてしまう一方です。さらに反抗期の長男、いじめられっ子の次男、猫かぶりの長女、と問題だらけなマーフィー家なのでした。
見どころ
アメリカの長寿アニメ『ザ・シンプソンズ(1989年〜)』の脚本家、マイケル・プライスが手がけるウェブアニメシリーズ。まだ70年代で「男が働き、女は家を守る」という考えが今よりも浸透している時代を描きます。その一方でフェミニズム運動が盛んになったり、マリファナの規制が緩かったり、ヒッピーが暮らしていたり、1970年代ののびのびとした雰囲気とカルチャーとともに、最低とまで思えるほどのコメディ描写や下品な言葉、クスッとしてしまうキャラクターたちの行動がたくさん描かれています。
人気ドラマ『ザット'70sショー(1998〜2006年)』が好きな方におすすめです。家族をテーマに毒のある笑いを描く作風はどこか共感できるポイントも多く、『ザ・シンプソンズ』や『ファミリーガイ』同様に大人気で本作品もすでにシーズン3の製作が決定しています。
NEO YOKIO/ネオ・ヨキオ【2017年〜】
あらすじ
世界最大の都市、ネオ・ヨキオは18世紀から突如現れた悪魔による被害に悩まされていますが、唯一悪魔に対抗できる黒魔術師たちの活躍により平穏を保たれています。そんな黒魔術士の末裔で上流階級に育つカズ・カーンは結婚したい男上位に選ばれるようなおしゃれでイケてる男性ですが…。
見どころ
どんなモチベーションで作ったのかも、何が目的なのかもさっぱりわからないような、つかみどころがない不思議なアニメシリーズ。声優陣にウィル・スミスの息子のジェイデン・スミスやジュード・ロウを起用しており、豪華ですが、なんでここまで豪華にしたのかも謎です。しかも製作は日本の有名な制作会社「Production I.G.」と「スタジオディーン」であり、脚本家は人気バンド、ヴァンパイア・ウィークエンドのエズラ・クーニグ。
見慣れた日本っぽい作画に、アメリカンなウィットでクレイジーな会話が繰り広げられ、まるで異世界の作品を観ているよう。わたしたちの価値観そっちのけで物語が進んでいきます。気になるし、視聴後は話題にしたくなるアニメNO1です。
アーチャー【2009年〜】
JoBlo Movie Trailers公式YouTubeチャンネルより
あらすじ
ジェームズ・ボンドもジェイソン・ボーンも歯が立たない凄腕スパイ、スターリン・アーチャー。酔いどれで女好きでいい加減なくせにスパイ・ガジェットと幸運の助けを借りて数々の任務を成功に導きます。そんな彼の最大の敵はボスである自分の母親なのでした。
見どころ
"スパイ"がテーマの過激コメディアニメ『アーチャー』。日本では最近Netflixでひしひしと話題になっている作品ですが、アメリカでは2009年に放送された当時からシーズン10の放送が決定した2018年まで大人気のアニメシリーズです。
その人気ぶりは映画『キングスマン(2015年)』とコラボしてしまうほど。スパイ映画のパロディはもちろんですが、マザコンで女好き、アル中でバカという最悪な人柄の凄腕スパイ、アーチャーが繰り広げるイタい笑いやシュールな笑いが面白すぎてつい夢中になってしまう作品です。1話約20分で気軽に視聴できるのでお昼休みや移動中にうってつけ。気づけばあっという間に公開中の8シーズンを見終えていること間違いないでしょう。
ビッグマウス【2017年〜】
あらすじ
エッチな妄想に抑えきれない性欲など、誰しもが経験する思春期ならではの混乱と苦悩。大親友のアンドリューとニックですが、ヒゲが生えたり、大人への成長が見られるのはアンドリューばっかり。そんなアンドリューの目の前に現れるホルモン・モンスターとともに"オトナの階段"を登っていきます。
見どころ
予告編からわかるように、子どもには絶対見せられない下ネタ満載のコメディアニメ。下ネタばかりで自分も思春期に経験したような苦い思い出を描くコメディになっています。製作は『SING/シング(2017年)』や『ソーセージ・パーティ(2016年)』の声優ニック・クロールと『ファミリー・ガイ』の製作総指揮アンドリュー・ゴールドバーグ。アニメの主人公2人の名前は彼らからきていて、さらにニックとアンドリューが実際にティーンエイジャーの頃に経験していたことを元に描いているそうです。
主人公は男の子2人ですが女の子の悩みもしっかり登場。女性ホルモンのキャラがすごいです。また、他の大人向けアニメでも観られるような妙にキャッチーな曲によるミュージカル的演出がこれまたクセになります。それゆえ、配信当時は批評が多かったのにも関わらず、人気は右肩上がりでシーズン2の配信も決定しました。
ハッピー・ツリー・フレンズ【1991年〜2001年】
あらすじ
リスのギグルスやウサギのカドルスなど、可愛らしい出っ歯でハート鼻と黒目がたまらなくキュートな森の動物たちが何気ない日常を過ごしています。しかしどのキャラも、事故に遭遇したり、周りを巻き込んで殺し殺され、血と臓器にまみれて死んでいくのでした…。
見どころ
子どもが気にいるような、カラフルでキュートな動物のキャラクターたちが自分たちの小さなミスのせいでどんどん死んでいくという恐ろしいアニメ。さらに死に方がとても残酷で血まみれになるのはもちろんのこと、臓器丸出し、おぞましい姿で死んでいきます。キュートなキャラクターたちにほとんどセリフはなく、ストーリーも単純明快でとてもポップであるのに、とてもグロテスクな描写の差がとんでもなく、そしてシュールであり、それがまたクセになります。
可愛い動物が死んでいくだけなのに、次はどんな死に方をしてしまうのかと、つい続きを観てしまうような不思議な魅力があります。あまりにも残酷な描写から衝撃を受けたり、トラウマになる大人も続出していましたが12ヵ国以上で放送され、大人向けテレビシリーズにおける賞を受賞するほど。怖いもの見たさから夢中になる人が多く、キャラクターのグッズも売られるほど人気作品となりました。
終わりに
実写のドラマとはまた違い、ありえない世界で繰り広げられる過激でシュールな世界観にクセになってしまうこと間違いなしの8作品をご紹介しました。大半のアニメは続編が作られるので、これから先も長く楽しむことができます。日々の息抜きにぜひご覧ください。
参考:‘Rick and Morty’ season 4: release date, plot and everything we know so far
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