CuRAZY-cinema[クレイジーシネマ]
CuRAZY-cinema[クレイジーシネマ]は映画・ドラマに関するニュースや気になる情報・感想・評価・ネタバレや画像、動画を掲載しています。

タランティーノ監督、役者をお酒で説得!?『レザボア・ドッグス』秘話

9月28日(木)にEntertainment Weeklyが公開した俳優ティム・ロスへのインタビュー映像。そのインタビューでティムは驚くべきことを発言。

それはタランティーノ初監督作品『レザボア・ドッグス』のミスターオレンジ役をどう得たかについて。

『レザボア・ドッグス』はタランティーノ監督長編映画デビュー作

気になるインタビューの内容をご紹介する前に、まず『レザボア・ドッグス』についてご紹介します!
resavoirdogs
amazon.co.jp

『パルプ・フィクション』や『キル・ビル』シリーズ、『ジャンゴ/繋がれざる者』で知られる奇才クエンティン・タランティーノ監督。同業者からの人気も高く、彼の作品は暴力的で過激なシーンが特徴のひとつですが、映画に対する大きな愛が感じられます。

1992年に公開された『レザボア・ドッグス』は、クエンティン・タランティーノのハリウッド映画デビュー作であり、英雑誌「エンパイア」のインディペンデント映画ベスト50において1位に選ばれています。これは名作である『ターミネーター』や『ユージュアル・サスペクツ』を抜いての記録となります。

そんなカルト的人気のある『レザボア・ドッグス』の魅力とは何なのでしょうか。

『レザボア・ドッグス』あらすじ

「レザボア・ドッグス」は、「色」をコードネームとして呼び合う6人の強盗が主人公。お互いに素性を知らない彼らは、宝石強盗を計画・実行するのですが、何故か警察に情報が漏れており失敗。なんとか逃げ帰ったアジトで仲間の1人が、グループの中に裏切り者がいると告げます。

タランティーノは、監督・脚本だけでなく"Mr.ブラウン"として自らも映画に参加しています。重傷を負ってしまうMr.オレンジ役を演じるのが、今回インタビューに登場するイギリス人俳優のティム・ロスです。

本作でもタランティーノ節が遺憾なく発揮されており、その特徴である暴力性はカンヌ映画祭で公開時に注意書きが出されるほど。それでいて人間関係を緻密に描き出すその手腕は、国際的にも大きな評価を得ています。

また、タランティーノ監督お得意の"意味ない会話"が続くシーンや、センス抜群の劇中音楽など、観るたびに新たな発見がある作品になっています。



ティム・ロス驚きのインタビュー内容

当時ティム・ロスは、なんとクエンティン・タランティーノ監督に酔わされ説得されたのだとか!"酔わされ"なんて聞こえが少々悪いですが、当時オーディションが大の苦手だったティム・ロスは、タランティーノ監督との出演交渉をインタビューでこのように答えています。

"And He took me to a deli and bought me a sandwich and a beer. And I still wouldn't do it. And then Harvey had to leave, and me and Quentin went to a pub I knew near I lived, cuz I couldn't drive. So he got me to a ride and then we had some drinks. He started to write the script down on a beer-mat. And we went to 7-11 and got some more beer and back to my flat. And proceeded to read the entire script… every part in it about 10 times because we were hammered by then. And that’s how I got the job.”

EW/PeopleTV

「デリに連れてかれてサンドウィッチとビールを買ってくれたよ。それでも俺は(オーディションを)やらなかった。ハーヴェイ(『レザボア・ドッグス』のプロデューサー)が帰らなきゃいけなくて、そのあとクエンティンと俺はうちの近くのパブに行ったよ。もう運転できなかったからね。クエンティンに運転してもらって、そこで何杯か飲んだんだ。そしたらクエンティンがコースターにセリフを書いてさ。セブンイレブンでもっとビールを買ってから家に戻ったよ。セリフを全部読めって言い続けられて、全パートを10回ずつくらい読んだかな・・・めちゃくちゃ酔ってたからね(笑)。そうやってMr.オレンジの役を得たんだ。」

ティム・ロスはこの"酔わされて"役を得た『レザボア・ドッグス』出演以降、タランティーノ監督の代表作『パルプ・フィクション』や、『ヘイトフル・エイト』にも出演していて仲もいい様子なのでご安心を。

pumpkin&honeybunny
amazon.co.jp

クエンティン・タランティーノは10作品映画を撮ったら監督業を引退すると宣言しており、前作の『ヘイトフル・エイト』は8作目です。

9作目の作品は実際に存在していたカルトの指導者で殺人鬼の"チャールズ・マンソン"の映画を作るそう。ブラッド・ピットの出演が噂されていますが、ティム・ロスにも出演してほしいところです。

参考:Quentin Tarantino got Tim Roth drunk to convince him to audition for Reservoir Dogs